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公益財団法人日本ユニセフ協会

中東・北アフリカ各地で続く暴力と紛争 「子どもに対する重大な人権侵害は許さず」 ユニセフ地域事務所代表 【プレスリリース】

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北ダルフール州タウィラの避難民キャンプで暮らす子ども(スーダン、2026年1月26日撮影) (C) UNICEF/UNI935559/Jamal

【2026年2月6日 アンマン(ヨルダン)発】
ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表のエドゥアルド・ベイグベデルは、地域内各地で暴力と紛争が子どもたちにもたらしている深刻な影響について、以下の声明を発表しました。

* * *

中東・北アフリカ地域の子どもたちが暴力と紛争から受けている被害は深刻です。

子どもたちは命を落とし、負傷し、避難を余儀なくされ、逮捕・拘束され、教育などの基本的なサービスを奪われています。各地で起きている紛争と危機は、絶えず新たな緊張の火種を生み出し、子どもたちの生活を、その多くは取り返しのつかない形で、変えています。

シリアでは、北東部における暴力と衝突の再燃により、およそ20万人が避難を余儀なくされており、その半数は子どもが占めています。また、基本的なサービスも寸断されています。トルコとの国境沿いの町アインアルアラブ(クルド名:コバニ)では、保健サービスと冬用物資がないために、少なくとも5人の子どもが死亡したと報告されています。

スーダンでは、2026年1月に少なくとも20人の子どもが殺害され、その多くはコルドファン州とダルフール州で確認されています。スーダンの何百万人もの子どもは、命を守る支援、保護、そして基本的サービスの再開を必要としています。北ダルフール州のエル・ファーシルとコルドファン州のカドゥグリでは既に飢きんが確認されており、紛争によって重要な人道支援物資の搬送が制限されているため、さらに20近くの地域で飢きんの危険が高まっています。

イランでは、最近の情勢悪化が子どもや若者に壊滅的な影響を及ぼしています。報告によれば、144人を超える子どもが死亡し、さらに多くの子どもがけがを負ったり拘束されたりしています。ユニセフはイラン当局に対し、子どもをあらゆる暴力から守り、子どもの逮捕や拘束を止めるよう強く働き掛けています。イランでのさらなる緊張の高まりへの懸念も、子どもとその親たちに深刻な影響を与えています。関係する全ての当事者に、緊張緩和と平和の優先を強く求めます。

パレスチナ・ガザ地区では、かろうじて維持されている停戦が一定の改善をもたらしたものの、多くの子どもにとって依然として極めて不安定かつ危険な状態が続いています。子どもたちは空爆にさらされ続け、保健・水道・教育システム崩壊の影響を受けています。2026年の年明け以降、ガザ地区全域で37人の子どもが死亡したと報告されています。停戦の維持、そして、ガザの子どもたちの苦しみを終わらせるという約束は、果たされねばなりません。


ガザ地区北部のベイト・ラヒヤにある避難民キャンプで、生後2カ月のシャディちゃんを抱くアンワルさん。厳しい寒さの中、仮設テントで暮らしている (パキスタン、2026年1月11日撮影) (C) UNICEF/UNI927791/Eleyan

東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区では、暴力と衝突の激化により子どもたちが安全でいられる状況が脅かされ続け、家族を絶え間ない恐怖と不安の状態に陥れています。1月には、西岸地区で2人の子どもが死亡し、25人が負傷しました。

中東・北アフリカのその他の地域でも、長期化する紛争と不安定な状況が人道的ニーズを増大させています。イエメンの子どもたちは、長く続く紛争、経済不安、広がる栄養不良など複数の危機に直面し続けています。レバノンの家族たちは、先ごろの戦争からの回復にいまだ苦しんでおり、その上、今も続く空爆への恐怖にさいなまれています。

子どもの命を奪う、子どもに重篤なけがを負わせるといった暴力は、重大な権利侵害であり、子どもに対するいかなる暴力も決して容認することはできません。子どもは常に守られるべき存在でありながら、中東・北アフリカ地域では、2026年最初の1カ月で、すでに多くの幼い命が失われているのです。

ユニセフは、全ての政府および紛争当事者に対し、国際人道法および国際人権法に基づく義務を遵守し、子どもに対する暴力、命を奪うまたは負傷させる行為、逮捕・拘束、および心の傷を負わせる行為を直ちに停止するよう強く求めます。子どもたちに必要なものは、何よりも平和なのです。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。https://www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。https://www.unicef.or.jp

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