家業を受け継ぐ新たな挑戦、地域資源を生かしたブランドづくり、デザインで支える島の仕事―3名の実践から、自分らしい事業を考える
東京の島で仕事をつくる、八丈島の実践者3名が登壇

東京の島しょ地域で、地域メディアの運営や移住・定住、起業支援などに取り組む株式会社TIAM(本社:東京都大島町、代表取締役:千葉努)は、東京都商工会連合会と共に創業・事業承継希望者を対象に無料オンラインセミナーを、2026年9月4日(金)19:00より開催します。
島しょ地域では、経営者の高齢化や人手不足を背景に、地域の事業を次の世代へどうつなぐかが課題となっています。一方で、島の素材や資源、環境に自らの経験や専門性を掛け合わせ、ここにしかない事業を生み出す人もいます。
本セミナーでは、家業を受け継ぎながら新たな挑戦を続ける方、地域資源を生かしたブランドづくりに取り組む方、デザインの専門性を生かして島の事業者を支える方の3名が、八丈島から登壇。それぞれの実践から、自分の「好き」や「得意」を、島に根ざした事業へ育てるヒントを探ります。
島での創業や事業承継に関心がある方はもちろん、今の仕事やキャリアを生かしながら、地域との新しい関わり方を考えたい方にもご参加いただけます。
東京諸島(八丈島)で自分らしい事業をつくる3名
今回登壇するのは、八丈島で異なる背景や経験を持ちながら、それぞれの方法で仕事や事業をつくってきた3名です。
島に戻り、長く続く家業を受け継ぎながら、新たな挑戦を続ける方。
移住後、島の産業や資源に新たな価値を見いだし、自らのブランドを育ててきた方。
これまで培ってきたグラフィックデザインの専門性を生かし、島の事業者を支える仕事をつくった方。
島と関わるようになったきっかけや、事業を始めるまでの試行錯誤、地域との関係の築き方など、それぞれの経験をお話しいただきます。
※今回は八丈島の事例が中心になりますが、伊豆諸島・小笠原諸島など他の島々での創業や移住に関心がある方にもお役立ていただける内容です。

長田隆弘さん長田商店代表
八丈島でくさやを製造・販売する長田商店の二代目。
家業を受け継ぎ、家族とともに伝統の味を守りながら、日々くさやづくりに取り組んでいます。また、くさやを通じた食育や島おこし活動にも力を入れ、学校での講話や製造体験などを通して、子どもたちや島内外の人々に八丈島の魅力を伝えています。家族経営だからこそのつながりや地域とのご縁を大切にしながら、八丈島の食文化を次の世代へつないでいくことを目指しています。

魚谷孝之さん株式会社欒代表取締役
2013年に八丈島へ移住し、島のジャージー乳を使ったチーズブランド「エンケルとハレ」を創業。途絶えかけていた島の酪農文化を、風土や手仕事、地域との関係性から再構築してきた。島内のさまざまな産業と連携した商品開発に加え、島内外の高校生・大学生とのプロジェクトを毎年実施。国内外の品評会で受賞を重ね、食・観光・教育を通じた地域事業にも取り組む、3人の子どもの父。

フルタヨウスケさんグラフィックデザイナー/フォトグラファー/映像ディレクター
岐阜県美濃市出身。東京のデザイン会社を経て24歳で独立し、映画や音楽、ファッションなどに携わる。鎌倉への移転を経て、旅するように働く「現地滞在型ノマドワーク」へシフトし、全国の地域ブランディングに携わる。2020年からは八丈島を拠点にしつつ、地元の岐阜を行き来する二拠点スタイルで活動中。デザイン・写真・映像を掛け合わせ、現場の空気感を伝えるビジュアルを制作している。
限られているからこそ、ここにしかない事業が生まれる

東京都には、伊豆大島から小笠原諸島まで、南北約1,000kmにわたって11の有人島があります。
それぞれの島には、海や山、温泉、農産物、伝統文化など、その土地の自然や暮らしの中で育まれてきた素材や資源があります。
島には、何でもあるわけではありません。使える素材や選べる手段が限られることもあります。
しかし、限られているからこそ、目の前にあるものを深く見つめ、まだ知られていない価値を見いだす余地があります。
島の素材や資源、環境に、自分の経験や感性を掛け合わせる。そこから、その人にしかつくれない事業が生まれます。
その出発点となるのは、「これが好き」「この魅力を伝えたい」「この仕事を次の世代につなぎたい」という、自分の内側にある衝動です。
本セミナーでは、八丈島でそれぞれの思いを事業へと育ててきた3名の実践から、自分にしかできない仕事を形にするヒントを探ります。
当日のプログラム
- 支援機関による創業・事業承継支援の紹介
- 東京諸島の魅力や各島の特徴の紹介
- 八丈島で自分らしい事業をつくる3名によるゲストトーク
- 島での仕事づくりや地域との関わり方を考えるクロストーク
創業や事業承継に関する制度・支援の情報だけでなく、実際に島で事業をつくってきた登壇者の経験を通じて、自分らしい事業をつくるまでの過程や地域との関係づくりについても紹介します。
このような方におすすめ
- 引き継ぐ創業(事業承継・第三者承継)に興味がある方
- 島で創業してみたいけれど、“最初の一歩”に迷っている方
- 今ある島の事業やお店を受け継ぐ方法や流れを知りたい方
- 創業や事業承継に興味はあるけれど、正直よく分かっていないという方
- 離島での事業に必要なサポートや制度について、リアルな話を聞いてみたい方
すぐに移住や創業を予定していない方もご参加いただけます。自分らしい仕事や地域との関わり方を考える機会として、ぜひご参加ください。
開催概要
・イベント名
『わたしらしく しまとくらす』
東京の島で、自分らしい事業をつくる。
・開催日時
2026年9月4日(金)19:00~20:30
・開催形式
Zoomによるオンライン開催
・参加費
無料
・詳細・お申し込みはこちら
https://ritoku.tokyo/news/watashi-rashiku2026/
・主催
東京都商工会連合会
・企画・運営
株式会社TIAM
島の仕事を、次の担い手へ
中小・小規模事業者を取り巻く環境では、経営者の高齢化に加え、物価高騰や人手不足を背景に、事業の継続性をどう確保するかが課題となっています。
特に島しょ地域では、地理的な特性や制約もあるなかで、地域の暮らしや産業を支えてきた事業の価値を見つめ直し、次の担い手へつないでいくことが求められています。
そのためには、既存事業者による早期の準備に加え、島の内外にいる創業希望者や後継希望者に、地域の仕事や事業が持つ価値を知ってもらうことも重要です。
本セミナーでは、島での創業や事業承継を、特別な人だけに開かれた選択肢ではなく、一人ひとりの経験や専門性、興味関心を生かせる働き方の一つとして紹介します。
実践者の経験と支援機関からの情報を届けることで、参加者が自分の経験を島でどう生かせるかを考え、具体的な一歩につなげることを目指します。
株式会社TIAMについて
株式会社TIAMは、「対話から始まる島の未来」をタグラインに、東京の島しょ地域を拠点として事業を展開しています。
Webメディア『東京都離島区』の運営や、伊豆大島のコワーキングスペース「WELAGO」の共同運営をはじめ、観光、移住・定住、起業支援など、島内外の人や組織をつなぐ多様なプロジェクトを手がけています。
地域に根ざした実践を通じて、都市と島の新たな関係性を育んでいます。