ノルウェー産を中心とする輸入・加工サバ市場で国内有数の取扱規模に ~直接輸入と第三国加工を経由する流通構造を分析。推計対象市場に対して1割超の取扱規模と推計~
日本のサバ流通は、ノルウェーからの直接輸入だけでなく、中国・ベトナム・タイ・インドネシアなど第三国での一次加工を経て日本に入るケースも多く、輸入・加工を含めた流通実態が把握しにくい構造にあります。
株式会社飯田商店(本社:千葉県銚子市)は、ノルウェー水産物審議会(NSC)・世界銀行WITS(UN Comtrade)・農林水産省などの公的統計をもとに、ノルウェー産を中心とする輸入・加工サバ市場を独自に分析しました。
その結果、当社の年間サバ取扱量約1.5万トンは、当社が推計対象とした市場に対して1割超に相当する規模であり、国内有数のサバ取扱企業として位置づけられることが見えてきました。(当社調べ)
【本リリースにおける推計範囲について】
本推計は、ノルウェーから日本への冷凍サバ直接輸出量、および中国・ベトナムなど第三国加工を経由して日本へ流入するサバ加工品の公的統計を基に、当社が独自に算出したものです。
日本国内の全サバ流通量、国内漁獲量、すべての輸入サバ流通量を網羅するものではありません。また、加工品については製品重量を含むため、原魚重量とは一致しない場合があります。
■【背景】直接輸入だけでは見えにくい、日本の輸入サバ流通
ノルウェー水産物審議会(NSC)の公式市場分析によれば、日本のサバ消費量は2024年で年間約260,000トンと推計されています。一方で、日本向けのサバ流通は、ノルウェーからの直接輸入だけで完結しているわけではありません。
中国・ベトナムなど第三国で加工された後に日本へ輸入されるケースも多く、単純な日本の輸入統計だけでは、ノルウェー産を中心とする輸入・加工サバの実態を把握しにくい構造にあります。
・日本のサバ消費量推計:約260,000トン(ノルウェー水産物審議会公式推計、2024年)
・ノルウェー → 日本 直接輸入:52,802トン(世界銀行WITS/UN Comtrade、HS030374、2024年)
・ノルウェー → アジア4カ国向け輸出:94,234トン(同上、中国・ベトナム・タイ・インドネシア合計)
・アジア4カ国向けの内訳:中国45,106トン/ベトナム36,182トン/タイ11,460トン/インドネシア1,487トン
■【独自調査】ノルウェー輸出統計と第三国加工ルートを照合
ノルウェー水産物審議会(NSC)は、公式市場分析の中で、ノルウェー産サバの多くが中国やベトナムなど第三国で加工され、日本市場へ流入していることを示しています。
この流通構造を踏まえ、当社はノルウェーから日本への直接輸入量に加え、ノルウェーから中国・ベトナム・タイ・インドネシアへ輸出された数量、さらに同4カ国から日本へ輸入されたサバ加工品数量を照合しました。
直接輸入だけでは見えにくい三国間貿易を含めて整理することで、飯田商店の取扱量が輸入・加工サバ市場の中でどの程度の規模にあるのかを、数量ベースで検証しています。

■【市場環境】国内漁獲量は減少傾向。輸入・海外加工の重要性が高まるサバ市場
農林水産省「令和6年 漁業・養殖業生産統計年報」によれば、2024年の国内サバ類漁獲量は256,000トン(前年比5.0%減)と、近年減少傾向が続いています。
●国内サバ類漁獲量(2024年):256,000トン 前年比5.0%減(農林水産省 令和6年漁業統計)
●国内漁獲の一部は、マグロ養殖の餌など飼肥料用途にも振り向けられる(水産庁 水産白書)
国内漁獲だけでは食用・加工向け需要を安定的に満たしにくい中、日本市場では海外からの輸入、海外での加工、国内での再加工・販売を含むサプライチェーンの重要性が高まっています。こうした環境では、原料調達、加工、品質管理、再輸入までを一貫して管理できる企業が、安定供給を支える重要な存在となります。
■【結論】年間取扱量約1.5万トン。推計対象市場で1割超の取扱規模
飯田商店の年間サバ取扱量:約15,000トン
当社推計では、ノルウェー産を中心とする輸入・加工サバ市場の推計対象範囲に対して、当社の取扱量は1割超に相当します(当社調べ)。
この結果は、飯田商店が日本国内の全サバ流通量の一定割合を占めることを示すものではありません。一方で、ノルウェーからの直接輸入と第三国加工を含む輸入・加工サバ市場において、当社が国内有数の取扱規模を持つことを示すものです。
当社は、ノルウェーからの直接輸入量、アジア4カ国向け輸出量、同4カ国から日本への加工品輸入量など複数の公的統計を重ね合わせ、市場構造を独自に分析しました。今後も、調達力・加工力・品質管理力を強みに、輸入・加工サバ市場を支える中核企業として安定供給と品質向上に努めてまいります。
◆ 飯田商店が選ばれる4つの要因
1. 高水準の品質管理体制
三国間貿易の上流から、骨取り加工・冷凍・包装まで一貫して自社で管理。原料調達から最終加工まで、トレーサビリティを重視した品質管理体制を構築しています。
2. 骨取り加工技術
一本一本手作業で骨を確認しながら加工することで、子育て世代や高齢者にも使いやすい骨取り魚を提供しています。
3. ノルウェー・英国の漁港からの直接買い付け
中間流通をできるだけ抑え、漁港から直接買い付けることで、脂の乗ったサバの安定供給体制を構築しています。
4. 市場での販売実績
「無塩 訳あり骨取りさば」は大手ECモールの楽天市場で2年連続総合ランキング1位を獲得。家庭用の骨取り魚として、多くの消費者から支持を得ています。
■ 代表者コメント
代表取締役 飯田安敏
「今回、複数の公的データを突き合わせて分析したことで、当社の年間取扱量約1.5万トンが、ノルウェー産を中心とする輸入・加工サバ市場において国内有数の規模であることが見えてきました。これは、当社が長年にわたり構築してきた調達力、加工力、品質管理力の積み重ねによるものです。今後も、数量と品質の両面で日本の水産加工市場を支える企業として、安定供給に努めてまいります。」
■ 今後の展望
- 加工技術と品質管理体制のさらなる向上
骨取り加工技術の精度向上と品質管理体制の強化により、家庭用から業務用まで幅広いニーズに応える商品づくりを進めてまいります。
- ふるさと納税・ECをはじめとする販路拡大
楽天市場や公式オンラインショップに加え、ふるさと納税などの販売チャネルを通じて、飯田商店の骨取り魚を全国の食卓へ届ける取り組みを強化します。
- 日本の魚食文化の継承・発展への貢献
骨取り魚の利便性を高めることで、子育て世代や高齢者にも魚を取り入れやすい食卓を提案し、日本の魚食文化の継承・発展に貢献してまいります。
■ 本リリースの根拠データ(出典一覧)
- ノルウェー水産物審議会(NSC)日本市場ページ:https://en.seafood.no/countrypages/japan/
- ノルウェー水産物審議会 2024年輸出統計(日本語プレスリリース):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000068035.html
- 世界銀行WITS(UN Comtradeミラー)日本のサバ輸入データ HS030374(2024年):
https://wits.worldbank.org/trade/comtrade/en/country/JPN/year/2024/tradeflow/Imports/partner/ALL/product/030374
- 世界銀行WITS ノルウェー輸出データ HS030374(2024年):https://wits.worldbank.org/trade/comtrade/en/country/NOR/year/2024/tradeflow/Exports/partner/ALL/product/030374
- 農林水産省「令和6年 漁業・養殖業生産統計年報」:https://www.maff.go.jp/
- JETRO 輸出品目別レポート(サバ):https://www.jetro.go.jp/ext_images/industry/foods/item/32.pdf
【別添資料】日本のサバ流通の主要数値(2024年実績)
[表: https://prtimes.jp/data/corp/113909/table/23_1_3ffa755a1ca5701b3f915acce34fd64a.jpg?v=202607142245 ]
※ 各数値は2024年実績。「当社サバ年間取扱量」は当社調べによる自社実数。
※ 本推計は、日本国内の全サバ流通量、国内漁獲量、すべての輸入サバ流通量を網羅するものではありません。また、加工品については製品重量を含むため、原魚重量とは一致しない場合があります。
【会社概要】
会社名 株式会社 飯田商店
所在地 〒288-0003 千葉県銚子市黒生町7400-2
創業 明治年間(創業約150年)
代表者 代表取締役 飯田 安敏
事業内容 水産物加工・卸売販売、骨取りさば等の商品企画・販売
URL https://yamagoiida.co.jp
ECサイト https://yamagoiida.shop/