「松下賞」を似鳥昭雄氏、「正力賞」を矢内廣氏、「吉田賞」を田中里沙氏、「山名賞」を石岡怜子氏、「特別賞」を公益社団法人2025年日本国際博覧会協会に贈呈。5月13日の全広連静岡大会で贈賞式を開催する。
(公社)全日本広告連盟(大平 明 理事長)は、令和7年12月10日、第14回「全広連日本宣伝賞」選考委員会を開き、「松下賞」を似鳥昭雄氏(株式会社ニトリホールディングス 代表取締役会長兼CEO)、「正力賞」を矢内 廣氏(ぴあ株式会社 代表取締役社長)、「吉田賞」を田中里沙氏(学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 学長)、「山名賞」を石岡怜子氏(石岡怜子デザインオフィス主宰 アートディレクター)及び「特別賞」を公益社団法人2025年日本国際博覧会協会にそれぞれ贈賞することを決定した。
各賞は、5月13日開催の「第74回全日本広告連盟静岡大会」(於 静岡市 グランシップ ホール大地)式典内で贈賞を行う。各賞の受賞者と贈賞理由は以下のとおり。
第14回「全広連日本宣伝賞」各賞 受賞者・贈賞理由
■松下賞
似鳥 昭雄(にとり あきお)氏
株式会社ニトリホールディングス 代表取締役会長兼CEO
北海学園大学経済学部卒業後、1967年に札幌で似鳥家具店を創業、1972年に似鳥家具卸センター株式会社(株式会社ニトリ)を設立し、1978年同社社長、2010年株式会社ニトリホールディングス社長を経て2016年同社会長に就任。2005年に似鳥国際奨学財団を設立し、代表理事として日本国内のみならず海外の現地大学生への奨学支援を行うなど、世界各国の人材育成にも尽力。2008年日本経団連理事、2010年日本チェーンストア協会副会長等公職を歴任。2005年藍綬褒章、2015年レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章。
「暮らしの豊かさを世界の人々に提供する」という理念のもと、ニトリグループを日本有数の製造小売業へと育て上げ、現在は会長兼CEOとして経営戦略を牽引する。商品企画から製造・物流・販売までを一貫して自社でプロデュースすることで低価格と高品質を両立させ、その価値を端的に表現したコピー「お、ねだん以上。」は、企業姿勢を社会に浸透させた象徴的なフレーズとして広く定着した。生活提案型ブランドを確立し、消費者の暮らしに新たな基準を提示したことに加え、後進の育成や社会貢献にも尽力し、経営者としてのみならず社会的リーダーとして高い影響力を発揮している点が高く評価された。

似鳥氏
■正力賞
矢内 廣(やない ひろし)氏
ぴあ株式会社 代表取締役社長
中央大学在学中の1972年に月刊情報誌『ぴあ』を創刊、1974年ぴあ株式会社を設立し社長に就任。1984年に『チケットぴあ』をスタート。(一社)PFF(ぴあフィルムフェスティバル)理事長、(一社)日本雑誌協会理事、(公財)新国立劇場運営財団評議員、日本アカデミー賞協会組織委員会委員、(公財)ユニジャパン評議員、(一財)セガサミー文化芸術財団評議員、学校法人玉川学園評議員、東京藝術大学学長選考・監察会議委員など、文化・メディア関連の公職を務める。2012年には(一社)チームスマイルを設立(2022年に終了)、代表理事として東日本大震災の被災地復興支援活動にも取り組んだ。2004年モンブラン国際文化賞、2017年渡辺晋賞を受賞。
『ぴあ』の創刊以来、エンタテインメント分野における情報発信の在り方を革新し、生活者と文化・催事を結びつける新たな情報流通の仕組みを構築。チケット流通事業をはじめライブ・エンタテインメント領域において幅広く事業を展開し、エンタテインメント産業全体の発展を牽引した。また、デジタル技術の進展を見据えたプラットフォーム展開により、情報提供やサービスの利便性を飛躍的に向上させるなど、情報流通の高度化と持続的な発展に大きく寄与。さらに、集客エンタテインメントを通じて地域活性化や地方創生にも貢献した。長年にわたり情報・文化分野の発展に多大な影響を与えた功績が高く評価された。

矢内氏
■吉田賞
田中 里沙(たなか りさ)氏
学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 学長
学習院大学文学部英米文学科卒業。『宣伝会議』の編集長、取締役副社長・編集室長などの要職を歴任。2012年に学校法人先端教育機構「事業構想大学院大学」の教授となり、2016年に同学学長に就任。専門は、広報、マーケティング、ブランディングなど。「クールビズ」「育業」ネーミング、東京2020エンブレム、大阪・関西万博キャラクター、G7広島サミットロゴ等の審査員、政府広報アドバイザーのほか、国の審議会等委員を務める。2022年より、外部有識者として鈴木三郎助全広連地域広告大賞選考委員を務めている。
事業構想大学院大学学長として、社会人向け専門職大学院における事業構想教育を先導。新規事業創出、企業変革、地域活性化といった現代社会が直面する複合的課題に対し、構想力を核とした教育体系を確立し、社会の一翼を担う事業を創出する人材を育成している。また、全国の自治体・企業と連携し脱炭素化や地域持続性をテーマとするプロジェクトを数多く推進、教育研究と社会課題解決を結びつける先進的な取り組みとして注目されている。さらに、政府委員や各種審査において民間の視点から公共政策や社会的ブランディングにも貢献するなど、学術と実務、教育と社会を橋渡しするリーダーとしての功績が高く評価された。

田中氏
■山名賞
石岡 怜子(いしおか りょうこ)氏
石岡怜子デザインオフィス主宰 アートディレクター
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、デザイン会社を経て独立。西武百貨店渋谷店等の立体イラストレーションを10年にわたり手がける。広告キャンペーン、エディトリアルデザイン、パッケージデザイン、ファッションショーのセットデザインなどの領域で幅広く活動し、新潮社、セイコー、サントリー、キリンビール、キリンビバレッジ、日本コカコーラ、AGF、FUJIFILM、マツダ、トヨタ自動車、全日空、SONY、パナソニック、カネボウ化粧品、花王、湖池屋、アルフレックス他、数多くのクライアントを担当。ADC最高賞、ADC優秀賞、日本ディスプレイデザイン協会最優秀賞・奨励賞、広告電通賞、ADC Hall of Fame など受賞。2020年、姉・石岡瑛子氏の回顧展を総合プロデュース。2022年より渋谷区立松濤美術館館長に就任。アートとデザインの領域が拡張し相互に影響しあう現代において、アートをより身近に感じられる場として、美術館の新たな価値を生み出すブランディングに挑戦している。アートディレクションの分野において長年にわたり第一線で活躍し、独創的かつ時代性を鋭く捉えた表現で日本のビジュアルコミュニケーションの発展に多大な貢献をするとともに、その知見を活かしてアートの領域においても社会や文化に新たな価値観を提示し続ける、その継続した活動が高く評価された。

石岡氏
■特別賞
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催準備、運営を通じて、万博の実現と成功に大きく貢献した。アフターコロナ初の万博として、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる本万博開催の意義は高まった。158か国・地域および7つの国際機関が参加し、国内で開催された登録博(5年に1度開催される大規模な万博)としては過去最多規模の国際的連携を実現。世界の課題や先端技術、文化が、パビリオン展示、イベントなどを通じて発信された。会期184日間を通じた来場者数は2,900万人を超え、国内外からの多くの関心を集めた。参加国、国・自治体、企業さらには来場者など、多様な主体が知見を持ち寄り、みんなで万博を創り上げたことも本万博の特徴。世界最大の木造建築物「大屋根リング」は、「多様でありながら、ひとつ」という理念を象徴した。また、SDGsのゴールに貢献する万博として「グリーンビジョン」を掲げ、持続可能性に配慮した運営を行った。万博を成功に導いた以上の貢献を高く評価された。

提供:2025年日本国際博覧会協会
※「全広連日本宣伝賞」について
公益社団法人全日本広告連盟(全広連)は、日本宣伝クラブが昭和30年代から行ってきた、「日本宣伝賞」の顕彰事業を平成25年度より継承。必要な再編成を行い、全広連の公益目的事業の一つとして育成、発展を行おうとするもので、広告主(「松下賞」)、媒体社その他のメディア関係会社及びイベントその他のコンテンツのプロデューサー(「正力賞」)、広告関連会社(「吉田賞」)、クリエーター(「山名賞」)それぞれの立場から、広告の社会的使命の促進に係る広告界の向上・発展に尽くし寄与したもの(個人)を、年1回顕彰する。また、「特別賞」として、広告の社会的使命の促進に特別に功労があった、と認められた場合は、上記4賞に加えて個人又は団体を顕彰している。
公益社団法人 全日本広告連盟
http://www.ad-zenkoren.org/