京都・八坂にある「日東堂(にっとうどう)」にて、切り絵画家の久保修(くぼしゅう)による作品展「久保修 切り絵で巡る ―京都散策―」が、10月1日(火)~11月28日(木)の期間で開催中だ。
「日東堂」は、“ジャパンテクノロジー”と“日本の藝と道具”をコンセプトに日本の技術力にフォーカスした、日常を丁寧に支える道具を揃える店。
そんな「日東堂」の“これまでの文化・習慣にとらわれない発想で新たな価値を提供してきた開発姿勢”と、作品制作における久保氏の“古くからの切り絵技法にプラスして様々な手法を取り入れる柔軟な姿勢”に共通点を見出したことから、本展の開催が実現した。
久保氏は、現代美術の最前線で活躍し、国内外で高い評価を得ている切り絵画家。
日本の心が息づく“和紙”にこだわり、1枚の“和紙”をナイフで繊細に切り抜いて圧倒的な美しさの絵に仕上げている。作品の題材に応じて薄い“和紙”を幾重にも重ねて奥行きや立体感を出し、鮮やかな色彩で対象物の質感をも表現する独自の作風が特長だ。
本展では、「切り絵で巡る ―京都散策―」をテーマに、季節を感じる京都の街並みを描いた絵画作品7点、ステンレス板をレーザーカットして作られたアートランプ6点を展示。
また、期間中は、ジクレー版画・書籍・ポストカード・A4ファイル・マグネットなどの関連グッズも販売される。
2階建ての町屋風の建築物の店内には、オリジナルブレンドのコーヒーを販売するコーヒースタンド「KYOTO COFFEE」があるほか、2階には京都の観光名所の一つである八坂の塔(法観寺)を眺めながらゆったりとした時間を過ごせる空間も併設されているので、切り絵の鑑賞と共に、秋の京都をゆっくりと堪能してみては。
■「日東堂」
住所:京都府京都市東山区八坂上町 385-4