一枚の写真で、心が洗われるような感動を覚えるかもしれない。
北米の雄大な自然や命の営みをおさめた、大竹英洋写真展『ノースウッズ-生命を与える大地-』が2月21日(金)から富士フイルムフォトサロン 東京で開かれる。
ノースウッズに息づく原生林と野生動物
同展は、若手写真家の支援と写真文化の発展を目的とする「写真家たちの新しい物語」というプロジェクトの一つで、2013年から年に数回、公募する形で開かれているもの。
今回は、大竹英洋氏が20年に渡り取材を続けてきた、アメリカとカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる“ノースウッズ”の写真約50点を展示。
世界最大の原生林の一つでもあるノースウッズには、カリブーやオオカミ、ホッキョクグマなど、さまざまな野生動物が生息する。「生命を与える大地」として2018年に世界複合遺産にも登録されたピマチオウィン・アキを含む、豊穣の大地だ。
森と湖、そして氷が織りなす世界は圧巻で、大竹英洋氏の視点を通した詩情あふれる情景が広がる。
あらゆる存在が「生かされている」
大竹英洋氏は、人間と自然とのつながりを問う作品を制作し、国内外の新聞、雑誌、写真絵本で発表する写真家。2018年には「日経ナショナルジオグラフィック写真賞 ネイチャー部門最優秀賞」を受賞している。
「動物も、草木も、人間も、さらには、岩や水、火や風や雪といった、あらゆる存在がこの地球から命を与えられ、生かされている。この写真展が、私たち人間にもう一度そのことを思い出させ、より良い未来について考えるきっかけとなることを願っています」とメッセージを寄せている。
トークショーも開催
開催に合わせて、2月21日(金)には写真展会場2階の会議室で「ノースウッズの野生動物」をテーマにオープニング記念スライドトークが開かれる予定だ。参加は無料だが、電話か館内で1月20日(月)~2月19日(水)の期間に予約が必要。定員は先着50人で、席に余裕がある場合のみ当日受付が可能という。
また2月22日(土)~24日(月・祝)、2月28日(金)~3月1日(日)には会場内でギャラリートークが各日2回行われる。こちらも参加は無料で、座席がないため予約は不要。
さらに、6月26日(金)~7月9日(木)には、富士フイルムフォトサロン 大阪で巡回展が開かれ、展示内容の詳細は、開催日の前月から富士フイルムホームページ( http://fujifilmsquare.jp/ )で案内する予定だ。
『ノースウッズ-生命を与える大地-』で、生命力あふれる大自然を目に焼き付けてみてはいかが。