余剰食材を使ったアルコール・ノンアルコール飲料の製造・販売を行う「CRUST JAPAN」から、廃棄パンなどの余剰食材を原料とするクラフトビールと炭酸飲料が登場。12月末~2021年1月より販売される。
売れ残りパンで作ったクラフトビール
世界の食品ロスは年間13億トン、そのうち年間90万トンものパンが廃棄されていると言われている。この余剰生産されたパンに注目したのが、元シンガポール海軍のTravin Singh氏だ。
シンガポールのカフェやベーカリーから、売れ残りのパンや生産過程で発生したパン屑を回収してビール製造を開始し、2019年4月にビールブランド「CRUST」を創設。
2019年9月のリリースから、わずか1年で344kgの廃棄パン削減を達成し、5,982ℓのビール製造販売に成功した。 現在は、廃棄されるフルーツを使ったビールも販売しており、アジアならではの余剰食材を使った独自のビール開発・研究を進めている。
「CRUST」日本初上陸!
この試みをシンガポールだけではなく、日本をはじめアジア全体にも広めていきたいと、同氏が今年「CRUST JAPAN」を創設。
今回、日本で発売が決定したのは、売れ残りのパンで製造した「CRUST」の代名詞ともいえるクラフトビール「CRUST」と、ある余剰食材で製造した炭酸飲料「CROP」だ。「CROP」の詳細は近日公開予定とのこと。続報を待とう。
創設者のTravin Singh氏は『地元の食材を使って、地元の人に喜んでもらえるオリジナル溢れるビールを作っていきたい』と語っており、「CRUST」は現在、日本財団が主催する「ImpacTech Social Change Makers Program」に参加している。
食品ロス問題に貢献できるビールを、いち早くチェックしてみては。