翔泳社から、かきもち氏による『これってどうなの?日常と科学の間にあるモヤモヤを解消する本』が、全国の書店、ネット書店などにて8月30日(月)より発売中だ。
日常の疑問を科学の視点で考える
『これってどうなの?日常と科学の間にあるモヤモヤを解消する本』1,760円(税込)は、日常生活の中に生じるちょっとした疑問を科学的な視点で解決していく1冊。“食品添加物は体に悪い?昔から使われてきたってホント?”や、“ニュースなどでもよく耳にする、感染症の数理モデルって?”など、身近な科学のなんとなくのモヤモヤを3匹のねこと一緒に考えていく。
スパゲッティはなぜ2本に折れないのか?
スパゲッティを折って、幾つに折れるか観察すると、3つや4つに折れることがわかるが、これはなぜなのか。一見単純そうなこの問題は、ノーベル賞も受賞した20世紀のアメリカの物理学者、リチャード・ファインマンをも悩ませたという。彼はこの問題を解こうとスパゲッティを折り続け、観察を重ねたが、この問題は解明されなかった。
その後2004年に、フランスの科学者、バジル・オードリーとセバスチャン・ノイキルヒが、この仕組みを科学的に明らかにした。スパゲッティが3本に折れるのはたわみの波が伝わるためであり、一度に3本に折れるのではなく、2回に分けて、しかも別々の原因で折れていたのだ。
この研究は、2006年にイグ・ノーベル賞を受賞。スパゲッティという素朴な現象も、力が加わったときの物の壊れ方という、材料の開発、工学や物理学に通じるテーマを秘めている。
これは、同書で紹介されている内容の一例。同書は、食や健康にまつわる様々なトピックや、メディアなどで目にするデータや数字の見方、自然や暮らしのなかに潜む物理学などを、サイエンスライター・イラストレーターとして活躍する著者が、科学の面白さを日常の疑問を通して伝える一冊となっている。
『これってどうなの?日常と科学の間にあるモヤモヤを解消する本』を、この機会に読んでみては。