日刊工業新聞社は、書籍『ちっちゃな「不」の解消から始めるカイゼン活動』2,420円(税込)を9月29日(水)発売した。同書のタイトルにある「不」とは、日常生活で直面する不便や不自由、不足、不満、不安、不平など“うまくない”状況を表すものだ。
“アメ”だけでも長続きしない
現場改善や生産革新は、企業活動の古くて新しいテーマの1つだが、取り組みの形骸化に手を焼く企業は多いようだ。成果発表会での表彰や報酬制度が効果的とされているが、それだけで活動が長続きすることはない。
トップダウン型の活動では「強く指示しても現場が変わらない」「繰り返し言っても聞いてくれない」となる一方で、「ムダ取りが進み、成果を得たのに現場から有難く思われない」など、達成感や一体感の希薄さに悩むカイゼンリーダーは多数いる。
個人の「不」から解消する
同書はそのようなリーダー向けに、現場の意欲を高める課題を短時間で設定し、小さくても確かな成功体験を得て、確実に早く成果を得る手法を説き明かす。
そのカギは、「カイゼン活動に対する現場メンバーの興味を引き出す」→「身近な『不』の解消から取り組み、最初の成功体験をつくる」→「勝ちグセをつけ、活動を継続できる仕組みをつくる」の3つのステップだ。
周囲の「不」を解消することでリーダー自身が楽に
自らの頭で考えることを続けていると、カイゼン活動の「やらされ感」は次第に薄まっていく。自分の「不」から、現場や顧客の「不」の解消へと対象を広げ、周囲と一体で変革に必要な機運(前向きな姿勢やノリ)を盛り上げる。その波を大きくしながら、活動展開する勘所を図解でわかりやすく伝授。
現場の自発的なカイゼンを促す仕掛けは、カイゼンリーダー自身を楽にする取り組みでもある。
同書は日刊工業新聞社オフィシャルサイト「Nikkan Book Store」、Amazonで購入可能だ。
気になる人は『ちっちゃな「不」の解消から始めるカイゼン活動』をチェックしてみて。