コーヒーゴミの問題は、コーヒーゴミ廃棄の当事者であるバリスタが向き合うべき課題であるという考えのもと、「コーヒーゴミを活かして減らして無くしてく」をミッションにバリスタ二人が設立したGROUNDS。
そんなGROUNDSが、コーヒーカスと牛乳パックでつくる再生紙ブランド「Caffe Latte」を立ち上げ、その再生紙アイテム製作に使用するため、10月2日(土)から「コーヒーカス回収イベント」を開催。10月中の該当日、関東・関西・九州の全14か所のカフェで飲まれたコーヒーのカスを回収している。
大量に廃棄されるコーヒーカスを再利用
近年コーヒーカスの再利用も少しずつ見られ、再生紙や消臭剤のほか、バスの燃料、ブーツやジャケットに生まれ変わっているが、リサイクル素材としての認知はまだ低いのが現状だ。
バリスタとしてコーヒーショップでも働いているGROUNDS代表の竹下氏と鈴木氏は、日々大量に廃棄するコーヒーカスを見ているなかで、カスを使って再生紙を作り身近なアイテムに生まれ変わらせ製品化できないかと考案。コーヒーカスは再利用できるということを知るきっかけになるようにと、コーヒーのカスを回収する参加型のリサイクルイベントを企画した。
フックカバーやポーチに生まれ変わる
回収したコーヒーカスは、乾燥させた後、「Caffe Latte」の商品として専用工場でオリジナル名刺やブックカバー、ポーチに生まれ変わる。さらに、リサイクルの過程でトレーサビリティ機能を備えており、原料のカスがいつどこで捨てられたものかを追跡することが可能だ。これにより、消費者はコーヒーを飲むだけの楽しみから、そのカスが再利用され製品となり、また自身の手元に還ってくるという体験をすることができる。
誕生するアイテムは、クラウドファンディングサイトMakuakeにて、10月30日(土)まで先行予約を受け付けている。
10月末までイベントを開催
10月2日(土)に開催された回収イベントでは、合計183杯分のカスを回収。10月末に向け約2000杯を回収し、11月から再生紙製作を開始する予定となっている。
開催スケジュールはこちら。
コーヒーカス回収のイベントに参加したり、「Caffe Latte」の商品を手に入れたりして、リサイクル意識を高めてみては。