鹿革に漆などで模様を描く伝統的工芸品「甲州印伝」を製造販売する「印傳屋 上原勇七」は、アメリカが生んだ著名ポップアーティスト、キース・ヘリングのアートを再現した印伝を、今秋、数量限定で発売する。販売は、印傳屋直営店(本店・青山店・心斎橋店・名古屋御園店)と公式オンライショップにて。
アートの力を込めたポップな印伝が誕生
アメリカがさまざまな社会問題を抱えはじめた80年代に登場したキース・ヘリングのアート。混沌とした世の中で、活力に溢れたキース・へリングアートの出現は人々の力になったことだろう。そうしたパワーを、コロナ禍の現在でも印伝のような日々手にする物から感じることができたらという想いから、今回のコラボが実現した。
鹿革は、人肌に最も近いとされ、使い込むほど手になじむやわらかな素材。
そこに模様を描く漆は、時がたつほど色艶が冴え光沢に深みが増す。印傳屋はその組み合わせを生み出し、四百年以上に渡って技を磨き続けてきた。
今回のコラボでは、「甲州印伝」の漆付けと、
更紗の伝統技を用い、いかにキース・ヘリングのアートを再現し、アートから発する力を感じられるよう仕上げていくか、その実現のために、これまでの印伝にはなかったヴィヴィッドな色彩表現と、アートのタッチを忠実に表現する方法を試行錯誤。
着想より一年を経て「甲州印伝」とキース・ヘリング作品とのコラボレーションシリーズが完成した。漆の艶やかな盛り上がりや、更紗と漆の取り合わせによる豊かな表情など、印伝ならではの味わいが感じられる仕上がりとなっている。
第1弾・第2弾でさまざまなラインアップが登場
シリーズは2種類。
10月30日(土)発売の第1弾<INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1”>は、キース・ヘリングの象徴的なアートのひとつ “barking dog”で構成。アウトラインを漆付けで描き、その中に鮮やかなレモンイエローの更紗を施したものと織り交ぜ、地の鹿革の色合いをロイヤルブルーにすることで発色を強調している。
「束入F」34,100円、「札入J」18,700円 、「72H小銭入」4,510円、「9ポーチ」8,580円、「F小銭入02」3,080円、「パス入F」5,500円が登場する。
11月27日(土)発売の第2弾<INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2”>は、ニューヨークの地下鉄駅構内でチョークを手にアーティスト活動を始めたキース・ヘリングの原点が感じられるよう、黒の鹿革にアイコンのアウトラインを白の更紗で忠実に再現。艶やかに多様な表情をみせる白漆でところどころにアクセントを加えている。
こちらのラインアップは、「4ポーチ」10,780円、「束入F」34,100円、「F小銭入02」3,080円、「札入J」18,700円、「キーケースD」8,030円 、「名刺入」9,240円となっている。
■印傳屋 本店
住所:山梨県甲府市中央3-11-15