全面リニューアルを進めている山口県周南市の徳山動物園に、「アジアの熱帯雨林ゾーン」がオープンした。
アジアの生息環境を再現
スリランカゾウ、カワウソ、マレーグマなど熱帯雨林に生息する多様な動物を、アジアの熱帯雨林をイメージした景観と一緒に楽しめるエリアが、リニューアル施設第5弾としてオープン。
約4千平方メートルの「アジアの熱帯雨林ゾーン」は、「ゾウ屋外飼育場」「爬虫類館」「マレーグマ舎」「コツメカワウソ飼育場」「ヤマアラシ飼育場」で構成されている。いずれの施設も動物が実際に生息する環境をできるだけ再現。生物多様性に富んだアジアの熱帯雨林に生息している生き物たちの魅力を楽しみながら、自然の大切さを感じることができる。
ゾウ屋外飼育場
2019年4月にオープンしたゾウ舎(約1,200平方メートル)と屋外飼育場(群れ 約600平方メートル・オス 約600平方メートル)を含め、今回、深さ1.6mのゾウプールのある群れ屋外飼育場が完成。ゾウの飼育場全体をオープンした。プールでの水浴びなど、ゾウのより活発な動きを見ることができる。
「爬虫類館」【熱帯いきもの館 「太陽と水の森」】
「爬虫類館」【熱帯いきもの館 「太陽と水の森」】は、デザインパネルや色彩で爬虫類のうろこを表現した建物で、中に入ってみたくなるような、人を惹きつける外観。獣舎は、観覧室(大型爬虫類・小型爬虫類 73.5平方メートル)のほか、ビルマニシキヘビ(6.3平方メートル)、バックヤード(28.2平方メートル)で構成されている。
マレーグマ舎
大パドックと小パドックを空中でつなげた「マレーグマ舎」は、マレーグマが擬木を登り、樹上と地上を行き来する姿を観覧することができる。
コツメカワウソ飼育場
「コツメカワウソ飼育場」では、深さ0.8mの深プールから滝口、深さ0.4mの浅プールと水の流れをつくり、コツメカワウソの遊べる空間を作り出した。水中と陸上で活発に動きまわるコツメカワウソの姿を見ることができる。
ヤマアラシ飼育場
「ヤマアラシ飼育場」は、高低差のある地形を活用し、西側は柵なしで観覧できるモート形式、東側は小さな子どもも動物を間近で観察できるガラスビューを組み合わせた展示方式となっている。
徳山動物園の「アジアの熱帯雨林ゾーン」で、生き物の動く様子を観察してみては。