重要文化財のデパート・日本橋高島屋が、化粧室の全面改装に着手。化粧室の入口には、建築家・村野藤吾氏デザインのピクトグラムが復刻する。
増築を機に作られた化粧室は中間階に設置
1933年、建築家・高橋貞太郎氏が設計した日本橋高島屋は、1952年以降、村野藤吾氏による4度に亘る増築を経て、2009年、百貨店建築として初めて国の重要文化財に指定。
村野氏による増築を機に作られた化粧室は、中間階に設置された。これには諸説あるが、当時は化粧室が“ご不浄”と考えられており、化粧室を利用する人と、売場を利用する人の目線が合わないように配慮したため、と言われている。
化粧室の全面改装に着手
今回、日本橋高島屋S.C.本館では、化粧室の全面改装に着手。店内にある化粧室を約3割増設すると共に、バリアフリーの化粧室を倍増、また誰でも使える「多機能トイレ」を新設していく。
一方、中間階にある化粧室は、“昭和の百貨店建築の名残”として現状の場所を維持すると共に改装を始めている。
村野藤吾氏デザインのピクトグラムを復刻
今後、すべての化粧室の入口には、70年前に村野藤吾氏がデザインした「お手洗い」と記載された看板と「ピクトグラム」を復刻。
ノスタルジックな香りと現代の生活にマッチした機能が共存する設備としてリフレッシュしていくという。
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