旧正月は太陰暦の正月のことで、中国をはじめ台湾シンガポールなどでは盛大にお祝いを行うイベントだ。サザコーヒーは日本企業だがおめでたいことならそれに乗ってしまいたいとのことで、今回2月1日(火)の旧正月に焙煎したコーヒーを「初釜 将軍珈琲」として2月1日(火)~10日(木)の期間、サザコーヒーオンラインショップにて販売することにした。
また、サザコーヒー本店では、2月2日(水)からの販売となる。
特別思い入れの深い縁起の良い商品
サザコーヒーにとって「将軍珈琲」は特別思い入れの深い縁起の良い商品だ。
その縁起の良い商品を縁起の良い旧正月で焙煎した特別おめでたいコーヒーとして紹介しよう。
コロナ禍の感染拡大が広がる中、多くの人に少しでも元気になってもらいたい。良いことがたくさんあるようにと願いを込めて作った商品だ。
将軍珈琲
1867年に慶喜公が江戸幕府を代表し欧米公使と開港交渉の折フランス人料理人を雇い、欧米の公使をもてなしコーヒーも供した。
コーヒー豆の当時の世界の流通は「モカ・ジャワ」時代で、既にオランダが全盛期で60%を占めたため、旧オランダ領スマトラの「マンデリン」を、史実に基づき当時のフランス風に焙煎した。
「将軍珈琲」はベルベッドのようなワインに似た、濃厚できめ細かな甘さを最後の一滴まで味わえる。たっぷりのミルクとの相性も抜群で、店舗では『将軍カフェオレ』としても大人気だ。
徳川慶喜公の直系の曾孫との出会い
最後の将軍・徳川慶喜公は、水戸徳川家に生まれ、一橋徳川家をへて徳川宗家を相続し第15代征夷大将軍になり幕末の大政奉還を受け入れ将軍職を辞職、謹慎、隠居した。のちに公爵受爵し、徳川宗家とは別に「徳川慶喜家」をたちあげた。その『徳川慶喜家』の4代目にあたる徳川慶朝(よしとも)氏は、もともとコーヒーに興味があり、東京都内の有名店に長年通いつめるコーヒーマニアだった。同社の依頼で2000年のコーヒー文化学会で徳川慶朝氏が『徳川慶喜公もコーヒーを愛飲していた』と講演して以降、意気投合し同社にコーヒーの焙煎修行に来る間柄になった。
『徳川将軍珈琲』の開発時、徳川慶朝氏は非常に積極的に焙煎担当を申し出てくれた。慶朝氏は焙煎日に合わせて東京から茨城まで通勤し、焙煎に精進した。サザコーヒー社長鈴木太郎氏といっしょに創意工夫を積み重ね、およそ10年にわたり焙煎の職人として、同社で活躍した。
興味のある人は「初釜 将軍珈琲」をチェックしてみて。
サザコーヒーオンラインショップ公式:https://saza.coffee/