長野県長野市にておやきの製造・販売を行ういろは堂は、長野名物おやきの新たな発信拠点として「OYAKI FARM(おやきファーム)」を7月31日(日)にグランドオープンする。
長野を代表する、老舗のおやき屋
いろは堂は、大正14年に創業し、鬼無里村(現在の長野市鬼無里)で永らくおやきを作り続けてきた。当初は家庭料理だったおやきも現在では長野を代表する名物となり、いろは堂は長野県内を中心に8店舗を展開するまでに成長した。近年は、善光寺仲見世店と小布施店を出店し、より多くの人に美味しいおやきを届けるために挑戦を続けている。
定番7種と季節メニューがラインアップ
同社のおやきは、油で揚げたのち高温の窯で焼き上げる独特な製法を採用し、“こんがり・ふっくら”とした独特な生地の食感を引き出している。素材の味を生かした具材をたっぷり詰め込んだ7種類からなる定番のほか、季節ごとに合わせた限定メニューもラインアップしており、さまざまなバリエーションの中から好きな味を楽しむことができる。
様々なコンテンツを用意した複合施設
「OYAKI FARM」は、長野名物おやきの新たな発信拠点。
アクセスに優れた長野インターチェンジ至近に新たに建てられ、その場で作られたおやきの販売のほか、おやきの製造工程の見学、おやきと一緒に楽しめるカフェ&ショップ、長野の雄大な自然を一望できるスカイデッキ、さまざまな楽しみ方ができる屋外広場が用意されている。2022年秋には、気軽に楽しむことができるおやき作り体験もスタートする。
環境に配慮した木造の工場兼店舗
同施設は、長野県を拠点に地場産の自然素材を用いたサステナビリティを提唱し、工業的な素材や工程からの解放と伝統技術の現代的活用を示した功績により、様々な国際的な賞を受賞している遠野未来建築事務所が設計した。
「OYAKI FARM」のある長野市篠ノ井は「赤い土器のクニ」と呼ばれ弥生時代に栄え、環濠集落があった場所。土器と集落の「円」を森の記憶と共に未来につなぎ、長い時間軸の中で「土から生まれ土に還る」建築を目指したという。
杉とヒノキを構造材とした約1500㎡の木造の準耐火建築物で、柱・梁表しによる円形のカフェと、HACCPに基づく国際衛生基準を満たす矩形の工場で構成されており、工事残土による版築でできた風除室とテラス中央の工場階段室を中心に「工場・地域」と「カフェ・社会」を表す2つの「円」が重なり、その全体を円弧を描く屋根が包むことで、周囲の山並みと響き合う景観を生み出している。
「OYAKI FARM」で、おやきに関するさまざまな体験を楽しんでみては。
■OYAKI FARM
住所:長野県長野市篠ノ井杵淵7-1
営業時間:9:30~18:00
定休日:不定休
公式サイト:https://irohado.com/f/oyakifarm