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旭テクノプラントが、人工光型植物工場での「高鉄分レタス」の量産化技術を確立

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日本で初めて高鉄分レタスの量産化に成功!(※1)旭テクノプラントが人工光型植物工場での栽培において、露地栽培のレタスと比較(※2)し、生鮮重量当たりの鉄分の含有量を約5倍~約10倍に高めた「高鉄分レタス」の量産化技術の確立に成功した。

量産化技術を開発

旭テクノプラントは、2014年より植物工場に関する調査を開始。2016年より商業生産を開始し、現在は「倉敷れたす」をノーマルブランド、「Dr.Commit」を高機能野菜ブランドとして岡山県内を中心に出荷したり、地産地消型の植物工場として生産・販売を行ったりしている。

2020年より、自社植物工場に併設する実験室にて実証実験を開始し、量産化技術の開発に至ったという。

「高鉄分レタス」は、秋田県立大学が保有する特許(特開2017-60426)をベースとして、植物工場での生産に独自技術で適応させ、量産化されたもの。

特許申請時の秋田県立大学内での研究では、ベビーリーフ等の品種での栽培試験において、2.0mg/100mg以上の鉄分含有量が確認されているが、リーフレタスでの栽培において一般的に市販されているサイズまで栽培し、且つ生産性を重視し栽培速度を早めた場合、ベビーリーフ等と比較して鉄分の吸収量は少なく、1.0mg/100g程度であれば高含有量と、秋田県立大学において評価されたという。

試験結果を大幅に上回る鉄分を含有

量産化に成功した「高鉄分レタス」の鉄分の含有量は、2.4mg/100gで、秋田県立大学における試験結果を大幅に上回る結果に。同特許の出願に際し、研究に取り組んだ秋田県立大学・生物資源科学生物生産学科の小川敦史教授は、 同製品の生産に関して「2.0mg/100g以上の鉄分含有量を維持しながら、市販されているリーフレタスのサイズまで育て、安定的に生産ができる技術は素晴らしい」と高く評価し、日本初の高鉄分レタスの販売に期待を寄せているという。

現代人の鉄分不足に

生活スタイルの変化により、現代人の鉄分不足が深刻化しており、鉄分不足により体が貧血状態になると、動悸・息切れ等の症状が起こりやすくなると言われている。忙しい現代人でも、手軽に生の野菜で鉄分を摂れるようにと「高鉄分レタス」は開発されたという。

鉄分が豊富とされる「ホウレンソウ」も、茹でたり、炒めたりすると鉄分は半分以上が溶出してしまうもの。そんな「ホウレンソウ」よりも、多くの鉄分を手軽に摂れるのが「高鉄分レタス」だ。生で食すことの多いレタスで、高鉄分を実現したヘルシーな高機能野菜の誕生をリリースし、近日販売開始予定とのこと。今後は「Dr.Commit」の高機能野菜ブランドの生産ライセンスをFC化することを視野に、4種類の商品開発を進めていくという。

(※1) 自社調べ。2022年7月調査。日本国内における人工光型植物工場における量産化技術として、特許(特開2017-60426)を保有する秋田県立大学 生物資源科学生物生産学科 小川敦史教授に確認。
(※2) 日本食品標準成分表2020年版(八訂)リーフレタスと比較

高機能野菜ブランド「Dr.Commit」ホームページ:https://www.dr-commit.com/

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