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ダウン症のある人が、カフェでの一般就労を目指す就労支援コースが始動!

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大阪本町でITとコーヒーに特化した就労移行支援と就労継続支援B型事業所のCOOON WORKSと、ダウン症のある人と共創するコーヒーブランドを展開するORCaが業務提携を行い、ダウン症のある人がバリスタとしてカフェでの一般就労を目指す就労支援のコースをリリースした。

提携に至った背景



ORCaが運営する「HICARU COFFEE ROASTER」は、代表である山中英偉人(えいと)氏の弟光(ひかる)氏の名を取って名付けられた。

偉人氏の弟はダウン症とその他の合併症を持って生まれ、わずか一歳という若さでこの世を去ったそうだ。この世で命輝くようにという意味をこめて名づけられた「ひかる」という弟への思いをこめて、「ダウン症のある方々と共に働くカフェを!」という一念で「HICARU」は設立された。

「HICARU」は、現在もダウン症のある人が福祉サービスの枠組みとしてではなく、一般雇用という形で就労している。「HICARU」では一般の業務を細かく切り出し、ハンディキャップを持った人々でも仕事ができる工夫を行なっており、接客からケーキ製造、ドリンク製作など幅広い作業を行える仕組みを実現しているという。

現在では『「HICARU」でバリスタとして働きたい!』というダウン症のある人からの要望が増え、一般就労の枠を増やす動きを行なっていた。

しかし、一人ひとりに本気で向き合いたいという思いから就労の枠を絞り、少しづつ受け入れの幅を増やしているという状態だった。

そんな中で、コーヒーに特化した就労移行支援を展開しているCOOON WORKSと提携を測ることで、より多くの人の受け入れを実現できると考え、今回のダウン症のある人に特化した就労支援コースを開設することとなったそうだ。

取り組みの概要と支援方法


同コースでは、「HICARU COFFEE ROASTER(谷町六丁目)」「HICARU COFFEE STAND Osaka Izumi(和泉中央)」での就労を目指すコースになっている。

ORCaとの連携により、就労移行支援から実際の一般就労までの道筋を一気通貫して行うことが実現した。

COOON WORKSでは、実際に「HICARU COFFEE ROASTER」で就労するまでのコーヒーの基礎知識やコーヒーのドリップなどのレクチャーを行う。カフェで実際する業務を細かく分けて、段階ごとに丁寧に指導し、ダウン症のある人が技術のステップアップができるようなカリキュラム設定になっている。

また、一般就労を目指す一歩手前の取り組みとして、コーヒーに対する座学や接客、ホスピタリティなどを就労移行支援の枠組みの中でCOOON WORKSで学び、「HICARU」の実店舗でエスプレッソマシーンの操作やスイーツの開発などのより専門的な内容を実践ベースで学ぶ。2年間でカフェでの就労の基礎ができるようになるまでを全力でサポートするという。

ダウン症のある人がバリスタとしてカフェでの一般就労を目指す就労支援コースの今後に注目だ。

COOON WORKS公式サイト:https://cooon-works.com/
ORCa公式サイト:https://orcainc.jp/

(角谷良平)

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