2024年春の北陸新幹線 福井・敦賀開業を前に、福井県の三国温泉組合は、温泉の魅力発信と知名度向上を図るため「東尋坊三国温泉」に名称を変更し、新ロゴマークを決定した。
東尋坊三国温泉とは
東尋坊三国温泉は、泉質が「ナトリウム・カルシウム塩化物泉」で、塩が肌をベールのように被って保湿&保温効果が高く、冷え性や疲労回復に効果が高いとされている。多くの温泉施設が海沿いや海を望む場所にあり、心や体のバランスを整える海洋性ミネラルを多く含んだ風を全身で浴びることができる。
また、朝はキラキラとした水面、夕方には水平線に沈む夕陽を眺めることができ、四季折々・時間帯で移り変わる日本海の景観を眺められるのもポイントだ。
観光地「東尋坊」を温泉名に
今回の「三国温泉」から「東尋坊三国温泉」への名称変更には、誰もが知っている観光地「東尋坊」を温泉名の冠につけることで、名前や場所がイメージしやすくなるようにという願いと意味合いが込められている。
ロゴは、日本の温泉のシンボルマークをそのままデザイン。北陸新幹線三県のイメージカラーは、富山県のブルー、石川県のオレンジ、福井県のグリーンであることから、福井県のグリーンと日本海の青をイメージして作られた。
新ロゴマークは、東尋坊三国温泉のホームページ、チラシ・ポスターや、11月6日(日)の「越前がに」解禁に向けた宣伝広告に活用している。
冬の味覚の王者「越前がに」
全国的に有名な冬の味覚の王者「越前がに」は、福井県で水揚げされたオスのズワイガニのこと。メスは「セイコガニ」と呼ばれる。福井県は、国内で最も古くからズワイガニ漁が行われていたといわれており、歴史あるズワイガニの産地。「越前がに」のハサミの腕には、その証である黄色いタグが付いている。
三国漁港で水揚げされるカニの最大の特徴は、「夜のセリ」にある。夜中出港した船は夕方帰港し、獲れたてをいち早く水揚げしたあと、18時には市場でセリが行われる。セリ落とされたカニはすぐに水槽に入れられ、新鮮な状態のまま翌朝に販売される。
この早さが、三国漁港で水揚げされた「越前がに」のおいしさの秘密だ。さらに、漁師たちの厳しい目利きによる確かな品質をはじめ、熟知した技を持つエキスパート達の手により、最高の状態で自信をもって提供されている。「越前がに」の漁期は3月20日(月)まで。
また、「セイコガニ」の特徴は、そのお腹にある卵。外から見える外子はプチッとした食感だ。甲羅の中にある鮮やかな朱色のかたまり内子は「赤いダイヤ」と呼ばれ、ほっくりした歯触りととろけるような旨みがあり、食通の間では特に珍重されている。「セイコガニ」の漁期は12月31日(土)まで。
温泉浴や海風浴、夕日浴が楽しめて、“最高の海の幸”を味わえる「東尋坊三国温泉」を訪れてみては。
東尋坊三国温泉ホームページ:http://www.mikuni.org/mikunionsen/
(山本えり)