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【東京都目黒区】パルミラの豊かな生態系を描く!Taiji Terasaki氏の個展がN&A Art SITEで開催中

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撮影:忽那 光一郎

エヌ・アンド・エーが企画運営を行う「N&A Art SITE」では、メディア・アーティストTaiji Terasaki(タイジ・テラサキ)氏の個展「Paradise Reborn: Rewilding Palmyra ―楽園の再生:パルミラ環礁の再自然化―」を、2月3日(金)~24日(金)の期間開催している。

ハワイ・ホノルルを拠点に活動するアーティスト


Taiji Terasaki氏は、ハワイ・ホノルルを拠点に活動する日系アメリカ人のアーティスト。

表現方法は写真、彫刻、インスタレーションなど多岐にわたるが、特に、霧をキャンバス代わりにして写真を投影する「ミスト・フォトグラフィー」などの先駆的な作品で知られる。作品の主題は固有の文化や環境の保護、保全といった題材が多く、自然環境と人間の連関を考える作品を多く制作している。

Palmyra Atoll (WWII Bunkers) アクリルにインクジェットプリント、LED ライト 2022

同氏は、ハワイの南1,100マイルに位置する野生生物保護区、パルミラ環礁でのアーティスト・イン・レジデンス(2018年)に参加したことを契機に、環境保全活動に目を向けるようになったという。第二次世界大戦中に人間の活動によって荒廃していたこの環礁は、その後、科学者や自然保護の専門家による慎重な管理によって回復し、環境問題の解決策を模索する上で重要な場所となっている。

パルミラの豊かな生態系を作品を通して紹介

Beauty Fish – Poison Tree (Barringtonia asiatica) 和紙にインクジェットプリント、木 2022

同展では、パルミラの豊かな生態系を、作家独自の技術を駆使して紹介。霧をキャンバス代わりにして写真を投影する「ミスト・フォトグラフィー」の技法を用いた『Palmyra Biodiversity』では、バランスのとれた生態系の、繊細で儚い様が表現されている。『Beauty』では、特注の手漉き和紙に独自の印刷技法により写真をプリントし、ホログラムのような独特の表現を試みている。

同氏の作品に見られる復活したパルミラの生命力は、自然の回復力を強く提示すると同時に、人間の努力に秘められた可能性をも示唆し、未来への希望を与えるものとなっている。

Fragility Atoll (above) 和紙にインクジェットプリント、木 2022

「N&A Art SITE」で、Taiji Terasaki氏の世界を堪能してみては。

■「Paradise Reborn: Rewilding Palmyra ―楽園の再生:パルミラ環礁の再自然化―」概要
会期:2月3日(金)~24日(金)12:00~17:30 ※日・月曜日休
会場:N&A Art SITE
住所:東京都目黒区上目黒1-11-6
展示会サイト:https://nanjo.com/paradise-reborn/

(鈴木 京)

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