曹洞宗 萬亀山 東長寺は、東長寺檀信徒会館文由閣(ぶんゆうかく)の「結の会」納骨堂にて、4月1日(土)より、新区画の限定600基を「ペットと入れるお墓」として申込受付を開始する。
悩みや課題の中で重要なキーワードが「家族」
新宿区四谷に位置する東長寺は、常に都会に暮らす人々のお墓や供養にまつわる悩みを受け止めてきた。
悩みや課題の中で、重要なキーワードとなっているのが「家族」だ。近年、核家族化や単身世帯の増加などにより「家族」のあり方は激しく多様化・変化。
さらに昨今のコロナウイルス蔓延の影響によって、人と人との繋がりがさらに希薄になり、社会的に孤立する人が増加する傾向にある。
「ペット共葬」と望む声も
そんな中、新たな実感として広がりつつあるのが「ペットは家族」という考え方。
単に可愛がる愛玩動物という感覚を超え、大切な家族の一員として共に暮らすといったように、ペットを心の拠り所とする気運が年々高まるなか、東長寺檀信徒においても「ペットと一緒に納骨堂に入りたい」と望む声が多かったそう。
そのような背景から東長寺は、常に時代に呼応するお寺として人々の気持ちに寄り添いたいと考え、「ペット共葬」という新たな取り組みが実施されることとなった。
樹木葬墓苑の個別区画に埋葬
東長寺「結の会」は、分骨を基本としている。「ペット共葬」を希望する人は、自身とペットの遺骨の一部を東京都新宿区の東長寺文由閣に納めることとなる。
分骨した遺骨は、地方協力寺院の曹洞宗 瓦谷山 真光寺、または曹洞宗 平磯山 清凉院のどちらかを選択し、樹木葬墓苑の個別区画に埋葬される。
お参りがしやすい都会の納骨堂に遺骨の一部を納めることで、本来身近にあるべき故人との繋がりを保てる。縁の深い地方寺院の境内に埋葬されることで、ペットとともに自然に還り、その土地の山林や自然環境の保全に繋がる。
会員制度の枠を越えて動物たちの魂を供養
また、日本には、犬や猫をはじめ、様々な事情によって保護施設などで命を落としてしまう動物たちが数多くいる。
このような現状に対し、東長寺は「結の会」における「ペット共葬」を開始するとともに、東長寺会員制度の枠を越えてあらゆる動物たちの魂を供養を行う。
東長寺は今後、民間の動物愛護団体・保護団体などと連携。惜しくも亡くなってしまった動物たちの遺骨を無償で受け入れ、樹木葬埋葬地である地方協力寺院の合葬墓に納骨しすることによって、ひとつでも多くの命が「虹の橋」を渡ることができるよう手厚い供養を務めていくという。
さらに、東長寺と地方協力寺院では、毎年11月に人や動物などの垣根を越えた、生きとし生けるものすべての命を対象とした大法要が執り行われる予定だ。
「結の会」永代供養墓一式は80万円
「結の会」永代供養墓一式は、樹木葬・ペット共葬の費用も含み、80万円。管理費・年会費は一切かからない。供養の詳細は、東長寺に問い合わせしてみよう。
気になる人は「ペットと入れるお墓」について、チェックしてみては。
■曹洞宗 萬亀山 東長寺
住所:東京都新宿区四谷4-34
HP:https://www.tochoji.jp/
(佐藤ゆり)