日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートする。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、東京都旧田無市(現西東京市)を写真とともに紹介する。
Vol.01/東京都旧田無市
旧田無市は現在、西東京市として存在している。それでも、「田無」という地名を知っている方も多いのではないだろうか。
東京にも旧市町村があったのだ、という思いに駆られながらも、注目は最後の写真。植木に刺さった「この木 この花 みんなの財産」の立札のいちばん下に、見えづらいが「田無市」の文字を見つけた。
ああ、ここは確かに田無市だったんだ。そうしたささやかな土地の名残に、まちを見ていると気づく。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/