日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県旧境町(現伊勢崎市)を写真とともに紹介する。
Vol.54/群馬県旧境町(現伊勢崎市)
旧境町は名前の通り、利根川と境界のまちであった。そして、境ふれあいパークを目指していたとき、見たことのないコンビニに出会った。その名前は「さくらみくら」だ。最初、コンビニかどうかすらもわからなかったけれど、スーパーカブを停めて近づいてみると、コンビニなのだ。店内にも入ってみると、おにぎりやパン、日用生活品、やはりほかのコンビニと変わらなかった。
どうやら、群馬県で先駆けて誕生したコンビニのようだった。これからどのような展開を見せるのか、遠くで見ていたい気持ちだ。
伊勢崎市境市所を訪れたとき、その周辺の住宅地は何気ない暮らしの気配が感じられた。特に目立つような観光地がなくても、静かな暮らしの場があり、それが土地に染み込んでいる。そうした様子を見ていると、最も大切なことは、足元にある普通の暮らしであると思われるのだ。
次回は、群馬県伊勢崎市を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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