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【北海道札幌市】画家・佐野凜由輔氏の展覧会『ZOOOOOOOOOOM展』札幌で開催!10月より東京で巡回展も

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画家 佐野凜由輔氏の展覧会『ZOOOOOOOOOOM展』が、同氏の出身地である札幌で初の展覧会をモエレ沼公園にて、9月26日(火)より開催。また、巡回展を東京 天王洲・MU GALLERYにて10月14日(土)より行う。


展覧会名は開催の度に、ZOOM展の「O」の数が増えていくという。

作品のコンセプト


“ZOOM”とは、あえて規則性のない具象性と抽象性が共存する、私的な記憶に基づく方法によって表現された作品のコンセプト/テーマを指すそう。


本人によると「昨今の情報過多の環境において、積み上げられた多くの事柄を、自分地点から解釈し直すことであり、それはアートを通した視覚的実験である」と言う。


様々なモチーフを正統な構図、基軸や中心を無視し、規則性のない表現スタイルは、独学でアートを学んだ同氏らしいアイデンティティとなっている。

今回で10回目の開催

また近年では、自身の作品制作以外に、「King Gnu」のアルバムのジャケットやツアーグッズへのアートワーク提供、ラッパー・Taeyoung Boy氏とのコラボレーション、東京国立近代美術館で開催された「ガウディとサグラダ・ファミリア展」のグッズデザインなどを手掛けている。

過去最大サイズ作品 “FACE” ©︎ Masahiro Yamamoto

2018年の初個展以来10回目となる同展では「視点的スケールと色彩の強調」に着目を置き、佐野氏にとって過去最大サイズ(3,000×5,400mm)の作品を含む、新作30点を発表する。

同展に向けて描き下ろした佐野氏作品で最も大判の《FACE》(2023)では、独自の平面性を構築する中で、新たな表現の“スケール”を体得するまでの葛藤の痕跡がありありと刻まれている。

また、この度の新作では、色相のトーンがこれまでに比べ明快となった。色自体の混合よりも、ストローク一つひとつの手法の変化で色合いを多層化したことの証明といえる。

構図に広がる奥行きは濃淡よりも、重なり合ったコントラストの響き合いで創り上げられている。


札幌、モエレ沼公園を設計した彫刻家のイサム・ノグチ氏は、自然と芸術の関係性やあり方を追求してきた人物だ。オブジェクトは設置された環境により発するエネルギーが最高値に達するという信念が伺えるこの地にて、初開催となる“ZOOOOOOOOOOM”展は“O”が10を数える節目を迎えた。

《FACE》《ジャングル》《百花草》と“ZOOM”を代表するシリーズをはじめ、スクラップ・アンド・ビルドし続ける作品群の唯物論的絵画観が、高い空のもとダイナミズムな生命力を充溢することを見極めたい。

■佐野凜由輔『ZOOOOOOOOOOM展』
<展覧会>
場所:モエレ沼公園 ガラスのピラミッド HIDAMARI
住所:北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
会期:9月26日(火)〜10月6日(金)9:00〜18:00 ※休館日:10月2日(月)
入場料:無料

<巡回展>
場所:MU GALLERY
住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 2F
会期:10月14日(土)〜28(土)12:00〜18:00 ※休廊日:日曜、月曜
入場料:無料

佐野凜由輔公式サイト:https://ryusukesano.com/
Instagram:@ryusukesano
X/Twitter:@yulustreet

(鈴木 京)

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