SAKEXが運営する『日本酒を変革し世界に届けるコミュニティ “Japan Sake Community”』は8月19日(土)より、日本酒と、購入した記録となるデジタルラベルNFTの販売を開始した。毎週1蔵ずつ、初心者から日本酒通まで「美味い!」と唸る日本酒を提供していくという。
日本酒を「推し活」しよう!
日本酒の消費量は、ピークの1973年のころと比べると大きく落ち込み、伸び悩んでいる。その一方で各酒蔵は、新しい顧客層を取り込もうとラベルをポップにしたり、若い女性が飲みやすい日本酒の開発をしたりと、新たな取り組みを始めている。また、『推し酒』ができるような銘柄も販売され始めている。
しかし、実際に自分がどの銘柄をどのくらい購入したのかを消費者が確認するには、プラットフォームに依存するしか方法はなく、SNSなどで発信活動をしないと日本酒愛を伝える手段はない。
そんななか、同社が販売を開始したのが『推し酒コレクション』だ。
『推し酒コレクション』を購入すると、お酒と共にデジタルラベルをNFTとして受け取れる。これにより、デジタルラベルをコレクションすることができるのに加え、どの銘柄を、いつ購入したのかをブロックチェーンに刻み、日本酒愛の歴史を刻むことができる。
さらに、データは誰でも閲覧可能なので、誰がよく購入しているかを世界中の人が確認することも可能だ。
なお、購入した銘柄をデジタルラベルNFTで保管する取り組みは世界初だという(※)。
持続可能性のある仕組みづくり
日本の酒蔵は1167軒あるが(令和3年時点)、そのうち52%は赤字経営で、酒蔵の数は年々減少している。
その背景には、長年の慣習によって日本酒そもそもの単価が低く抑えられており、薄利に成らざるをえないという現状がある。
同社はその現状に一石を投じる世界初の方法として『NFTラベル』を付属させ、販売単価を上げることで持続可能な収益モデルを提供するという。
日本各地の酒蔵と銘柄が協力
『推し酒コレクション』に協力する酒蔵と銘柄は現在、山形の米鶴酒造『盗み吟醸 大吟』、兵庫の田中酒造場『地エネの酒 環(めぐる) 白鷺の城』、
岡山の辻本店『御前酒 純米大吟醸 馨』、愛媛の八木酒造部『山丹正宗 純米大吟醸 松山三井』、京都の東和酒造『六歓 はな 特別純米酒』、山口の永山酒造『山猿 頭首の隠し酒 純米大吟醸』、
京都の城陽酒造『城陽 純米大吟醸40 (山田錦)』、岐阜の小町酒造『長良川 純米大吟醸』、秋田の大納川『純米大吟醸 大納川』、福島の笹正宗酒造『純米大吟醸ササ正宗』、 香川の西野金陵『超特撰 超金陵』となっている。
Japan Sake Communityは今後も、日本酒の可能性を世界に届け、世界一日本酒好きの集まるコミュニティを目指していくとのこと。
購入は販売サイトから可能だ。日本酒ファンはチェックしてみては。
販売サイト:https://sakex.base.shop/
※各国NFT領域におけるコンテンツ展開として(2023年8月時点、同社調べ)
(オガワユウコ)