日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県旧新治村(みなかみ町)を写真とともに紹介する。
Vol.74/群馬県旧新治村(みなかみ町)
中之条町から峠を越えて、旧新治村へやって来た。最初に現れた集落が旧村の中心部ではないものの、なだらかな山の地形に家々がのびのびと点在していた。その姿を見るだけでも感動してしまう。それからは「道の駅 たくみの里」へ。道の駅の周辺部も溶け込んだ家屋と原風景が広がり、自然と共に里がある美しさを感じることができた。
都会の騒々しい音などここには存在しない。ありのままの風景を感じ、その中に自分がいることを肯定すればいい。そうすれば自然と歩く速さも時間の流れも、ゆっくりになる。
次回は、群馬県旧水上町(みなかみ町)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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