千葉県南房総市千倉町にある「ちくらつなぐホテル」にて併設されたコーヒースタンド『Caribbean Stand』が今秋オープンした。地元の人も、観光に訪れた人も海辺で気兼ねなく今日の一杯を楽しめる、そんな新たな千倉町の交流の拠点として誕生した。
キューバのハバナを感じさせるコーヒースタンドが開業
『Caribbean Stand』ではコーヒーだけでなく、地元の「ペナシュール房総」がサトウキビづくりから一貫生産して製造した「房総アグリコールラム」を使ったドリンク、フード、スイーツを展開している。
冬でも露地花が咲く南房総は東日本では稀有なサトウキビ栽培適地であり、海辺の温かな気候や風土の中サトウキビを育てており、畑から車で10分ほど行った山間部の古民家「房総大井倉蒸溜所」で房総ラムを生産している。
一般的にラム酒の生産国は、カリブ海地域に集中しており、カリブ諸島の土地の気候とサトウキビの栽培に適していることから高品質なラム酒の生産に適していると言われている。
そんな『Caribbean Stand 』の外装はラム酒の名産国であるカリブ海最大の島国、キューバ・ハバナの街並みから着想を得てデザインが決まった。淡いピンク色をベースにエメラルドグリーンと黄色が差し色となり、今まで南房総では出会ったことのないコーヒースタンドが誕生した。
房総ラムを使った贅沢なスイーツが魅力
「南房総カヌレ」は、「ペナシュール房総」の房総産ラム酒、こもおか農園の南房総産バニラビーンズを使用した房総カヌレ。ラム酒がふんわり香る上品な甘さと、カヌレの外はカリっと、中はもっちりとした食感が癖になる一品。
房総産ラム酒の副産物とも言える糖蜜を使用し、北海道産の生クリームを使った生キャラメルを生地に混ぜ込んだ「キャラメルバナナケイク」。ラム酒に漬け込んだ自家製セミドライバナナが食感のアクセントに。
ラム酒に漬け込んだレーズンとホワイトチョコレートをクッキーでサンドした「ラムレーズンチョコサンド」。ちょっと厚めで食べ応えがあるクッキーがラム酒香るレーズンとよく合う。
その他にも房総ラムを使用したキューバサンドや、糖蜜を使ったノンアルコールモヒートも販売している。
また、ちくらつなぐホテルでは、サトウキビの刈り取りや搾り体験プランを検討中。さらに、同じ運営会社であるエヴァーブルースカイがラム酒蒸留所での体験型コンテンツの提供として「房総大井倉蒸溜所」の隣にある古民家を改装した古民家一棟貸し宿「大井倉宿せいざん」を今秋オープン予定だ。
まだ誰にも知られていない千倉町や南房総の魅力を発掘し、形に変えて届けられるよう準備を進めている。
南房総でほっと一息つく場所を探している人は、ちくらつなぐホテルの『Caribbean Stand』を訪れよう。
■ちくらつなぐホテル
住所:千葉県南房総市千倉町北朝夷2967
ちくらつなぐホテル公式サイト:https://chikura.tsunaguhotel.jp/
(佐藤 ひより)