日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、栃木県真岡市を写真とともに紹介する。
Vol.118/栃木県真岡市
今まで何度か、心の中で真岡(もおか)市を「まおか」と間違えて読んでしまったことがあって、心の中なので市民の人を怒らせてしまったわけではないけれど、やはり申し訳ない気持ちになるので、今回でもう読み間違えないように、「もおか」と何度も呟きながら、市街地を巡っていった。
最初に訪れたのは五行川のそばに鎮座する、「大前神社」だ。“日本一えびす様”とも呼ばれていて、境内の横には本物の巨大な恵比寿様の像が建っており、なんとも縁起が良さそうである。神社で宝くじの祈願をぼくはしないけれど、宝くじ当選にご利益があるとも言われているそうだ。
もう一箇所、吉祥寺の井の頭公園から「の」の字を抜いた、井頭公園に訪れた。とっても広い敷地の中で有名なのは「井頭公園一万人プール」。通称「万プー」と呼ばれているらしい。それぐらい大人数で楽しむことができるプール、夏場にはぜひ行ってみたいものである。一人だと不審者になってしまうので、せめて二人以上で。
訪れた日も家族連れが多くて、自然に囲まれた公園を楽しんでいるようだった。憩いの場が身近にあると、それが心の拠り所になってくれるなあ。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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