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【東京都新宿区】奇跡の“青”を使ったアート展。売上は「海」と「震災の記憶」を語り継ぐ活動に寄付

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シンガーソングライターのLOVE氏と福島県相馬市が取り組む「SOMA BLUE PROJECT」は、奇跡の“青”を使ったアート展「SOMA BLUE X’mas with ISETAN」を、伊勢丹新宿店で12月20日(水)~25日(月)の期間に開催する。

会場では、同展に賛同したヒロ杉山氏、佐々木香菜子氏など総勢16名のアーティストが、奇跡の青と呼ばれる顔料「YInMn Blue(以下、インミンブルー)」を使用して制作したアート作品を展示・販売。入場料は無料だ。

売上は全て津波で甚大な被害を受けた地域に開園した「尾浜こども公園」に草スキーを建設する費用とされる。

200年振りに発見された奇跡の青「インミンブルー」

「SOMA BLUE PROJECT」の核となる「インミンブルー」は、2009年にアメリカ オレゴン州立大学のマス・サブラマニアン教授のチームが200年振りに発見した“新しい青”。

その特性は「100%紫外線をはじく」と言われ、かつ環境汚染をしない安全性の高さにある。新種につき、世界でも商品化例は数少ないのだそう。

「SOMA BLUE PROJECT」の取り組み


「SOMA BLUE PROJECT」は、2012年から相馬市とLOVE氏が取り組んできたプロジェクト。東日本大震災以降、子どもたちの成長を軸に、復興支援「する側」と「される側」の垣根をなくし、地方再生・まちづくり・未来作りについて自由に意見交換を行い、インミンブルーを使った企画を実現してきた。

青の中に込められた“愛する人の無事”と“未来の安全”、そして“将来への希望”という想いを、永遠に色褪せないと言われているインミンブルーを使用したアート作品を通して発信している。


これまで、インミンブルーを用いて、アクリル絵の具、アートタイル(釉薬)、マーカー(水性顔料インク)を日本企業と製作。マーカーの売上は一部を相馬市の「教育復興子育て基金」へ寄付するなど、子どもたちのためのプロジェクトであるとともに、誰もが広く“色褪せない希望”を持てる機会が増えるよう発信している。

過去には、震災後初の地元の海開きのお祝いに作った「SOMA BLUE絵の具」による大漁旗、尾浜こども公園開園記念時に作った釉薬による「SOMA BLUE タイルアート」、相馬市民の声を受けて作った「SOMA BLUE marker」の素材があり、相馬市内高校の美術部とのワークショップなどを実施したことがきっかけで同展の企画・実施にいたった。

売上は「海」と「震災の記憶」を語り継ぐ取り組みに


上記ワークショップに参加した地元高校生らによる震災を風化させないための伝承には「海」がキーワードになる、という強い思いから、津波の影響で居住禁止区域となった沿岸部の防波堤や防風林により海を見ることができない尾浜こども公園で遊ぶ子どもたちが「海を感じられる何か」をつくろうと草スキーの建設計画が決定。


「SOMA BLUE X’mas with ISETAN」では、16名のアーティストの作品が並び、その売上は「SOMA BLUE PROJECT」に寄付され、草スキーを建設する費用に充てられる。なお、草スキーは2024年3月1日(金)の相馬市内の高校の卒業式までの完成を目指している。

同展に来場する人々に向け、アーティストの作品の購入を通して地元の子どもたちや未来の子どもたちへ希望を届けることができるという主旨のもと、クリスマスシーズンでの開催にいたった。

「SOMA BLUE X’mas with ISETAN」で、奇跡の“青”を使ったアートを鑑賞してみては。

■「SOMA BLUE X’mas with ISETAN」
会期:12月20日(水)~25日(月)10:00~20:00
場所:伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5
入場料:無料

(Higuchi)

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