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ユニトライクが水の洗濯機「バイオランドリー」を能登半島地震の被災地に無償提供

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ユニトライクは、テプコシステムズと協働で、IoT機能を搭載した微生物処理による水の洗濯機「バイオランドリー」を能登半島地震の被災地に無償提供した。

現在でも約40,490世帯が断水の状態

令和6年能登半島地震から1ヶ月近く経過した現在でも、約40,490世帯が断水の状態にあると報告されている(※)。


ユニトライクは、新潟県の「防災産業クラスター形成事業」との連携・支援を受け、防災・滅災に関わる共同研究を行なっている東京電力ホールディングスと長岡技術科学大学の協力のもと、能登半島断水エリアの衛生環境の改善・維持を目指し、断水時でも利用できる微生物による水再生装置「ウォーターチェンジャー」を活用した水の洗濯機「バイオランドリー」の無償提供に取り組んできた。

「バイオランドリー」10台を追加設置


これまでの取り組みとして、3市町村に水再生装置「ウォーターチェンジャー」を設置。今回ユニトライクは、テプコシステムズと協働でIoT機能を搭載した「バイオランドリー」の投入を決定し、10台を追加設置できるように。

テプコシステムズ提供のIoTセンシングサービスにより、微生物の浄化能力に重要な温度情報や、「バイオランドリー」設置場所を遠隔でも確認できるよう見える化にも対応した「バイオランドリー」の提供準備を進めているそうだ。


また、シンク部分は石川県由来の再生製品となっており、能登の復興を願う気持ちを込めて製造されている。

具体的には、シンク部分を石川県で廃校となった学校の机を再利用し、シンク加工は輪島市の奥能登元気プロジェクトの職員とその家族、奥能登WORKスタジオに通う障がい者の人達に、避難先で仕事として依頼し製作してもらったという。

一般的な水処理の原理

水の浄化方式として、薬品を使用した化学処理、活性炭や砂、フィルターなどを用いた物理処理、微生物の分解作用を用いた生物処理(バイオ処理)などの方式がある。

それぞれの方式には、メリット・デメリットがあるが、防災の用途を考えると微生物が有機物そのものを分解し減容化してくれる、微生物の分解作用を用いた生物処理が適しているという。

「ウォーターチェンジャー」の特徴と原理


「ウォーターチェンジャー」の原理、生物処理には酸素の供給が必要だ。ここに特許申請技術を採用し、十分な酸素供給をシンプルかつ省エネ設備で可能とした。30分程度の循環で、飲み水にはできないが、浴槽水レベルに浄化できる。

これにより、搬送可能なソーラーパネル程度のエネルギーで稼働も可能となった。また、SDGsに配慮し、微生物の住処(バイオキャッチャー)に自然由来の素材(ヤシガラマット)を採用することで、使用後は土壌素材として土に返すあなど、循環型利用を可能とした。

テプコシステムズと協働で、微生物処理による水の洗濯機「バイオランドリー」を能登半島地震の被災地に無償提供した、ユニトライクの今後にも注目だ。

ユニトライク公式サイト:https://unique-office.com/

※2月1日(木)15時00分時点。厚労省調べ

(角谷良平)

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