鮮魚店「おのざき」を運営する、おのざきは、100周年の記念事業として、鮮魚店では東北最大級の売場面積を持つ旗艦店「鮮場やっちゃば平店」を大規模改装(リモデル)し、福島県沿岸部を“人が集まる地域”へと生まれ変わらせるリモデルプロジェクトを開始した。
2月4日(日)~4月6日(土)の期間、「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを実施している。
リモデルプロジェクトの概要
今回、リニューアルではなく、あえて「リモデル」としたのは、「鮮場やっちゃば平店」を改装して、ただ新しくきれいにするのではなく、店舗の造り(ハード面)を新しくすることに加えて、そこで働く人たちの在り方や考え方(ソフト面)を見つめ直すという意味が込められているからだ。
リモデルプロジェクトでは、築地市場のプロが美味しさを認める「常磐もの」を前面に打ち出した鮮魚売場を展開する。
プロジェクトの土台は「接客」。創業以来「おのざき」が大事にしてきた接客への精神に回帰し、来店客との会話が自然に生まれる本来の魚屋の姿に戻す。改装後の鮮魚売場には、対面販売コーナーを設ける。
「おのざき」の役割は、単に“魚を売る”のではなく、魚を介してストーリーをつなぐこと。スタッフ各自のサービススキルの向上を図り、新しい旗艦店を“足を運ぶ価値の高い店”へと深化させる。
併せて、現在も行列ができるほど人気の「潮目食堂」を増床し、もっと多くの人に「常磐もの」を味わってもらえる空間を整備。このほか、100周年にちなんだ100の改善も実行する。
ちなみに、「常磐もの」とは、福島県で水揚げされる魚介類や、伝統的な製法と工夫によって作られる水産加工物。築地市場の水産関係者への調査(※1)では99%が「常磐ものは美味しい」と回答した。
「CAMPFIRE」でのリターン紹介
「CAMPFIRE」では、300万円を目標金額として、クラウドファンディングを実施している。
リターンには、「【秘伝】4代目女将のお魚レシピ」3,000円、「【店頭引換】おのざき商品券」5,000円/10,000円/20,000円、「【遠方向け】オンラインストアクーポン」10,000円、「いわき産うに貝焼き6個セット」50,000円などを用意した。
プロジェクトの背景と目的
東日本大震災からもうすぐ13年。福島県の水産業は長らく苦境に置かれていたが、多くの人の応援により少しずつ活気を取り戻している。
一方で、応援消費が落ち着きつつある今、2024年こそ真価が問われる1年になるのではと、同社は考えている。また、持続的なふくしまの水産業の発展のためには、ふくしまが世界に誇る美味しい魚「常磐もの」を食べに、福島県まで足を運ぶ人が増えるほどにならなければいけない、とも考えている。
そこで、「鮮場やっちゃば平店」の大規模改装を決定。「常磐もの」が全国各地の食卓を彩り、笑顔が生まれる。新しい旗艦店が「常磐もの」を通して地域と人をつなぎ、ふくしまを多彩に面白い街へと変えていく。美味しさを起点に広がる幸せの波紋が、ふくしまに住む人々にきっと自信を与えてくれる。その最初の一滴が、このリモデルプロジェクトだ。
同プロジェクトでは、どこでも美味しいものが手に入る時代において「何を買うか」を決める情緒的な価値、「接客」を磨き、地方だからこそできるコミュニケーション、お客一人ひとりの心理をつかんだ提案で期待を超える店を実現する。
そのことにより、新しい旗艦店が「常磐もの」の魅力を発信する拠点として地域の個性の一つになり、ふくしまをもっと面白くできると信じている。
老舗鮮魚店の新たな挑戦を応援してみては。
■おのざき 鮮場やっちゃば平店
住所: 福島県いわき市平正内町80−1
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:創業100周年、福島県最大の老舗鮮魚店「おのざき」の社運をかけた挑戦。
※1 電通「平成27年水産関係者調査」より
(Higuchi)