愛知県稲沢市は、4月16日にギリシャのオリンピア市で開催される2024パリオリンピック聖火採火式、および聖火リレーに、稲沢市の中学生9名を含む17名を派遣する。
3月28日には、稲沢市役所内で、パリオリンピック聖火リレー中学生派遣事業結団式が行われた。
姉妹都市提携を結ぶ稲沢市とオリンピア市
同事業は、オリンピア市と姉妹都市提携を結んでいる稲沢市だからこその取り組みだ。
稲沢市とオリンピア市は、1987年に姉妹都市提携を結んだ。両市とも紀元前にまでさかのぼる歴史を持つ古い都市で、多くの遺跡や文化財があること、両市ともに平和を願い非核平和都市宣言をしていること、そして裸で行われていた古代オリンピック競技と稲沢市の伝統的神事「国府宮はだか祭」に共通点があること。この3つの点から姉妹都市提携の話が持ち上がり、1987年8月22日にオリンピア遺跡内のヘラ神殿前で調印式がおこなわれた。
8年ぶりにオリンピア市へ中学生を派遣
1996年3月にオリンピア市でおこなわれたアトランタオリンピック聖火リレーに、世界で初めて外国人として、稲沢市の高校生(当時)が聖火ランナーを務めたことをきっかけに、稲沢市は、同市の中学生を派遣している。
2020東京オリンピックの際にも、聖火ランナーとして派遣を予定していたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で直前に中止となった。今回、8年ぶりにオリンピア市へ中学生を派遣する。
オリンピア市での主な活動
派遣は、4月12日~19日の期間の8日間。オリンピア市では、聖火ランナーとしてオリンピアの地を走るほか、オリンピア市内のホストファミリーや子どもたちと交流する。
習字やけん玉、水墨画など日本の文化を紹介するほか、和太鼓演奏、「いなッピー音頭」も披露する。
過去の聖火トーチを展示
また、稲沢市役所内では、過去の聖火トーチが展示されている。東京2020オリンピック・パラリンピック(2021年)、リオデジャネイロオリンピック(2016年)、ロンドンオリンピック(2012年)、北京オリンピック(2008年)、アテネオリンピック(2004年)、長野オリンピック(1998年)、アトランタオリンピック(1996年)の聖火トーチをみることができる。
パリオリンピック聖火リレーに参加する稲沢市の中学生。子どもたちにとって忘れられない貴重な体験となりそうだ。
稲沢市公式HP:https://www.city.inazawa.aichi.jp/index.html
(ソルトピーチ)