ゴーゴーカレーグループ(以下、ゴーゴーカレー)は、4月5日(金)、インドネシアの首都ジャカルタ郊外のバンドン州南タンゲラン市に、国内11店舗目となる店舗を出店することを発表した。
海外で日本食レストランが増加
コロナ禍以降、アジアでは若者を中心に「食の国際化」が進み、ヘルシーで美味しい日本食への人気が高まっているという。規制解除後、経済活動が再開し、もともと人気があった日本食の需要が回復してきたことで、中断していた海外進出を再び活発化させる日本企業も多くなってきた。
2023年に農林水産省が発表した海外における日本食レストラン数は全世界で18万7000店で、2021年の前回調査と比べて約2割増加、10年前の5万5000店から3倍以上になり、東南アジア諸国ではインドネシア4000店、タイ5330店、マレーシア1890店に増加した(※1)。
ゴーゴーカレーは、2013年にインドネシアに初進出したが、一年で撤退。その後、2022年12月にジャカルタ南郊のショッピングモール「リビング・ワールド・アラム・ストゥラ」に再上陸し、1店舗目を再オープンした。2023年にはジャカルタや東ジャワ州スラバヤ市、バリ州デンパサール市に6店舗を、2024年にはバンドン州やジャカルタ周辺で4店舗を出店している。
昨年、経営体制を刷新したゴーゴーカレーはグローバル戦略を本格始動しており、現在は米国に8店舗、インドネシアに11店舗を展開している。
世界の伝統料理の第一位に日本のカレーが選ばれるなど、数年前から英国では日本のカツカレーが人気で、欧州やアジアでも日本を代表する料理として広がりつつあるという(※2)。
海外事業本部田中智也事業本部長のコメント
ゴーゴーカレー海外事業本部田中智也事業本部長は、「インドネシアでの需要に手応えを感じ、出店を加速させています。インドネシアは、人口が世界4位(約2億7750人※3)、約5割が30歳未満という人口年齢が若い国です。国民の約90%はイスラム教徒なので豚肉は食べません。現地の食文化にあわせてローカライズしながら、日本で提供しているゴーゴーカレーと同じ味の商品開発をしているので、幅広い客層に人気を得ています。地元のパートナー企業と協力しながら市場を開拓して、インドネシアで金沢カレーのブームを牽引したい」とコメントしている。
また、ゴーゴーカレーが昨年フランスで開催された日本カルチャーの祭典「Japan Expo」や、3月に行われたアジア最大の食の展示会「FOODEX JAPAN」に出展したことについて、「海外展開のためには、イベント出展でブランド認知を上げながら、市場調査をし、有力な現地パートナーの獲得も模索しています」と述べている。ゴーゴーカレーは、4月に東京ビッグサイトで行われる業務用食の見本市である「ファベックス」に出展するほか、今後は海外の食に関連するイベントにも積極的に参加していく予定だという。
今後のゴーゴーカレーの展開にも注目だ。
ゴーゴーカレー店舗(国内・海外):https://www.gogocurry.com/shop/index.html
※1 出典:農林水産省「海外における日本食レストラン数の調査結果」(令和5年)
https://www.maff.go.jp/j/press/yusyutu_kokusai/kikaku/231013_12.html
※2 出典:TasteAtlas「Best Dishes of the World in 2022」
https://twitter.com/TasteAtlas/status/1606269629571035136
※3 出典:国連人口基金(UNFPA)「世界人口白書2023」
https://tokyo.unfpa.org/ja/SWOP
(ソルトピーチ)