JA東京中央会は、昨年に続き、料理が好きな都内の高校に通う生徒を対象にした料理コンテスト「~江戸東京野菜~都内高校生料理コンテスト2024」を実施する。
同コンテストは、江戸東京野菜や東京産農産物の魅力を“学び・知り・味わう”機会として、また江戸東京野菜の歴史や物語、味のレガシーを未来へとつなげていくことを目的としている。
募集するのは、「馬込三寸ニンジン」を使用した未発表のオリジナルレシピ。「馬込三寸ニンジン」は、明治~大正時代に伝わった西洋ニンジンの交配により作り出された。長さは約10cm(三寸)、円錐形で、先が丸みを帯び、鮮やかな朱色で実は柔らかい。葉付で出荷されるのが一般的で、葉も調理される。
江戸東京野菜とは
江戸東京野菜とは、江戸期から始まる東京の野菜文化を継承した在来種、または栽培法などに由来する野菜のことで、東京周辺で作られていた野菜を指す。
一時途絶えつつあったが、2011年にJA東京中央会では都内で生産されたものを都民に提供できるようこの呼称を定め、現在52品目が認証されている。
「馬込三寸ニンジン」を使ったオリジナルレシピを募集
同コンテストの応募資格は、東京都内の高等学校・高等専門学校に通う生徒(個人またはチーム/1組3名まで)。加えて、オンラインにて動画の視聴ができること、10月14日(月)に都内で行われる実技審査会に参加して調理・プレゼンテーションが行えること、10月26日(土)に都内で行われる表彰式に参加できることとなっている。
募集は「馬込三寸ニンジン」を使用した未発表のオリジナルレシピに限り、下準備から盛り付けまでを90分以内で調理できるレシピとする。レシピは4人前計算で「馬込三寸ニンジン」200g以上(1~2本)を使用すること。「馬込三寸ニンジン」以外の食材は、江戸東京野菜に限らない。材料費は、提供する「馬込三寸ニンジン」以外で4人前で上限2,000円程度とする。チーム参加の場合は同一校内に限り、応募レシピは個人もしくはチームで1作品に限る。
なお、「馬込三寸ニンジン」は、JA東京中央会が無償提供するが、天候不順等、生育状況により提供数を調整する場合がある。
コンテストの流れと審査基準について
コンテスト参加の流れは、江戸東京野菜について動画で学び、5月13日(月)~6月28日(金)の期間にエントリーすると、7月10日(水)頃から「馬込三寸ニンジン」がJA東京中央会、もしくは生産者から届くので、オリジナルレシピを開発し、7月25日(木)~9月6日(金)の期間にレシピを応募する。レシピ(書類)審査結果発表は9月13日(金)で、優秀作品が8作品選出される。
審査基準は、江戸東京野菜について理解しているか、「馬込三寸ニンジン」の特徴を理解しているか、独自のアイデアや工夫はあるか、食べてみたくなるレシピになっているかの4点だ。
優秀作品を商品化し、味わいフェスタ特設ブースで販売
10月14日(月)の実技審査の会場は、辻調理師専門学校 東京。会場にて優秀作品に選ばれた8作品の調理・プレゼンテーションを行い、審査員が試食して5作品を選出する。
10月26日(土)の審査発表と表彰式の会場は、東京国際フォーラムホールE2「東京味わいフェスタ/東京都農業祭」特設ステージ。優秀作品に選ばれた5作品の審査発表と表彰式を行う。さらに、優秀作品を商品化し、味わいフェスタの特設ブースで販売する。
受賞者には、賞状とAmazonギフト券が贈られる。Amazonギフト券は、金賞が3万円、銀賞が2万円、銅賞が1万円、特別賞(2作品)が5,000円となっている。
料理が好きな高校生は、「~江戸東京野菜~都内高校生料理コンテスト2024」に参加してみては。
コンテストホームページ:https://edotokyoyasai.main.jp
(佐藤 ひより)