PROJECT ATAMI 実行委員会は、5月29日(水)~7月28日(日)の期間、静岡県熱海市の「NOT A GALLERY」にて、竹久直樹氏とやましたあつこ氏の2人展「NOT A GALLERY BUT A REALITY」を開催する。
熱海の魅力を表現・発信する機会を提供
PROJECT ATAMI 実行委員会は、2021年3月より、滞在制作型プロジェクトである「ATAMI ART RESIDENCE」と、アーティストをサポートする仕組み「ATAMI ART GRANT」を二本の柱として取り組んでいる。
「ATAMI ART GRANT」は、アーティストの制作活動支援を目的とした取り組みで、4年目となる今年は「超-Beyond ATAMI」をテーマにアーティストを公募。認定者によって制作される作品は、同取り組みに共感した行政・企業・個人の協力のもと、「ATAMI ART RESIDENCE」参加アーティストたちの作品とともに、熱海市内において広く展示される。
PROJECT ATAMI 実行委員会は、多種多様なアーティスト間の交流を通じて、さまざまな角度から熱海の魅力を表現、発信する機会を提供していく。
竹久直樹氏とやましたあつこ氏の2人展
今回、PROJECT ATAMI 実行委員会が開催するのは、現実と非現実の切断と接続にある不自由と戯れるように、オルタナティヴな景色を表現する竹久直樹氏とやましたあつこ氏の2人展。多層化する世界をシームレスに行き来する視座は、新しい世界と遠い記憶の邂逅を促す。
竹久直樹氏について
竹久直樹氏は、「撮影」という概念を通じて、インターネット普及以降のイメージや、それらをめぐる人間の意識とコミュニケーションの体系を主題に制作と研究を行うアーティスト。写真や映像の物理的な制限を転用して「撮影をする」という行為やコミュニケーションをリサーチし、再構築している。
また、様々な美術館やギャラリーにおいて展覧会の記録撮影を継続的に担うほか、他分野のアーティストとの共同制作も行っている。
近年の主な活動は、個展「ホームスチール」(The 5th Floor、東京、2023)、「スーサイドシート」(デカメロン、東京、2022)、グループ展「逆襲」(SNOW Contemporary、東京、2023)など。
やましたあつこ氏について
やましたあつこ氏は、愛知県出身で、2018年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。
幼少期の体験に基づいて創生したパラレルな世界を油彩、日本画材を使いながらドローイング的な柔らかい筆致で絵画に起こし、一貫して「邪魔のない幸せ」を描いている。
近年の主な個展は、「dreaming」(Suomei M50 Gallery、上海、2024)、「まなざしを綴る」(Tokyo International Gallery、東京、2023)など。主な受賞歴は「シェル美術賞2018 藪前知子審査員賞」「第4回CAF賞入選」。作品は、愛知県美術館にパブリックコレクションとして収蔵されている。
「NOT A GALLERY」で開催される竹久直樹氏とやましたあつこ氏の2人展「NOT A GALLERY BUT A REALITY」で、それぞれのアプローチによっていかに作品と世界観が反響し合うか、鑑賞してみては。
■NOT A GALLERY BUT A REALITY 開催概要
期間:5月29日(水)〜7月28日(日)
時間:11:00~15:00 ※月・火曜日休み
会場:NOT A GALLERY
住所:静岡県熱海市上多賀1027-8
PROJECT ATAMI:https://projectatami.com
竹久直樹プロフィール:https://pointlessimages.com
やましたあつこプロフィール:https://atat000x.wixsite.com/siatsuko
(佐藤ゆり)