Replowは、放射線や化学物質を利用した人為的な育種方法ではない米のみを取り扱うECサイト、原種・在来種米穀店「いちたね」を、5月27日(月)にオープンした。
昔ながらの米をだけを取り扱う
日本の技術力、そして農家の努力により、多くの品種が生まれ、各時代を支えてきた。現在、日本には1000種類以上の米が存在する。古き良き品種から最新技術を駆使して作り出された品種まで、多様なバリエーションがある。
これまでは技術者が何十年もかけて種を育ててきたが、近年の進歩は目覚ましく、ガンマ線や重イオンビームを用いた放射線育種により、非常に短期間で機能的に優れた品種を生み出すことが可能となった。
同社が問題と考えているのは、安全性の問題よりも、消費者が選択肢を持っていないこと。そんな想いから、今回オープンした原種・在来種米穀店「いちたね」では、放射線などの化学物質を使わず、人の手で紡がれてきた品種であることを前提に、原種や在来種に近い昔ながらの米をだけを取り扱う。
米の背景をできる限り開示
同店で取り扱う品種については、放射線育種では無いことを証明する制度や認証は存在しないため、あくまでも農家との信頼関係で成り立つもの。だからこそ、足を運び、関係を築き、米の背景をできる限り開示していく。
これは放射線を用いて育種された種やその技術に対する否定ではなく、むしろ技術的な側面では画期的な成果であると捉えている。
100年先に残したい米は何か。多様な時代だからこそ、同社は新たな選択肢が必要だと考えている。
DNA分析を実施することで確実性を高める
同サイトの店主は、五ツ星お米マイスター、米・食味鑑定士として、全国各地を周り美味しい米を作る生産者を発掘している。令和5年産は122軒の農家を訪問。北海道から鹿児島まで200種類以上の食味鑑定を実施し、作り手ごとの食味の違いを把握することで、販売店や食関連企業それぞれに適した米の提案を行っている。
原種・在来種は、その品種が生まれてからその地域や人々によって、守り繋がれてきたものだ。中には、その種子がその品種であるかは、誰から譲り受けたものかをたどることでしかその品種である「確からしさ」を証明できないほど古いものも存在する。
現在も販売されているものは種子販売元へ確認し、販売されずつくり手からつくり手へ受け継がれているものについては入手先や系譜などを確認する。また「米品種判別検査」によるDNA分析を実施することで確実性を高めている。
ZERO WASTE(ゼロウェイスト)な世界を目指す
さらにサイトでは、ゴミをなくし、資源を浪費しない「ZERO WASTE」活動に賛同し、納品書やパンフレットなどの書類はできる限り同梱しない。また、商品パッケージについても、米の鮮度保持・輸送の観点で課題が解決でき次第、自然由来かつ再生可能な素材に随時変更していく。
人の力によって守り繋いできた「種」によって大切に育てられた米を厳選!原種・在来種米穀店「いちたね」を、この機会にチェックしてみては。
原種・在来種米穀店「いちたね」:https://www.ichitane.com
Replow:https://www.replow.net
※「いちたね」は、株式会社Replowの登録商標です。
(江崎貴子)