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【茨城県旧美和村(常陸大宮市)】静かな山村に広がる暮らしと、高部宿の気配

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茨城県旧美和村(常陸大宮市 )

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、茨城県旧美和村(常陸大宮市)を写真とともに紹介する。

Vol.234/茨城県旧美和村(常陸大宮市)

次にやってきたのは、旧美和村だ。村全体は深い山に囲まれていて、緑に囲まれた印象だ。何本か川が流れており、その中でも最も大きな川は緒川。主要道路も川沿いにあった。やはり、川の流れが平地をつくり、そこに道路や住宅地がつくられていく構図は、山村地域の基本構造でもあるように思う。途中見つけた空き地には、土管ではないけれどそれに似たようなパイプが積み重ねられていて、ドラえもんの光景を思い出した。最近は子どもたちでも空き地で遊んだでいたら怒られるのだろうか。まちによって違うのかな。東京23区にはこうした空き地もほとんどないよなあ。などと小さな思考をめぐらせる。

旧美和村へ

ふれあいセンター。とても大きな建物だった

空き地みたいな感じ

住宅地だ

美和小学校

高部宿のまちなみ。洋風の建物もあり、一気に気配が変わった

旧美和村の市街地から、旧山方町へ向かおうとしていたとき、ふとまちなみの雰囲気が変わったのを感じた。細い県道の両脇に並ぶ建物のなかに、年季が入っているものの、和の日本家屋のみならず、洋風の建物があったからだ。あとから調べてみて、高部宿のまちなみであることがわかった。かつての宿場町であれば、たいていは江戸時代の「和」を感じることが多いだろう。それが、ハイカラな「洋」も感じられるとは。明治、大正という時代もこの通りでは賑わいがあったのかもしれないなあと思いながら、通り過ぎていった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

   

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