福島県南相馬市のぷくぷく醸造は、ユナイテッドアローズの酒販店・UNITED ARROW BOTTLE SHOPの企画のもと、福岡県福岡市のクラフトサケ醸造所LIBROMと新しいクラフトサケ『ホップとミカンとミント』500ml/3,520円～(税込)を共同醸造し、6月7日(金)に発売した。

2つの醸造所と酒販店の3社がコラボ

ぷくぷく醸造は、酒を通して福島の沿岸に田畑を増やすことを目指し、南相馬を拠点に誕生したファントムブルワリー(実体のない醸造所)。“異文化との境界線を溶かした日本酒”をコンセプトに、クラフトビールの文化と技術を掛け合わせた日本酒などを醸造。現在は県内外の酒蔵を間借りし醸造しており、2024年夏に南相馬市内に酒蔵を立ち上げるべく準備中だ。

LIBROMは、“日本酒文化をもっと身近に”をコンセプトに掲げ、福岡市中央区高砂にてSake Pubを併設した醸造所を展開。自由な醸造スタイル、ロマン溢れる酒造りをモットーに、九州産、特に福岡県産の原料にこだわり、醸造過程でエディブルフラワーやハーブ、果物を添加した新ジャンルのクラフトサケを提供している。

UNITED ARROW BOTTLE SHOPは、アパレルや雑貨を販売するユナイテッドアローズの東京・原宿本店にて2021年8月にスタート。国内外からセレクトした酒のほか、酒蔵やブリュワリーとコラボレーションした商品や関連グッズの制作・販売など、酒のある豊かな生活を提案している。

今回、この3社のコラボレーションが実現し、クラフトサケ『ホップとミカンとミント』が誕生した。

自由で多様な味わいのクラフトサケ

2022年6月に発足し、2024年6月現在LIBROM、ぷくぷく醸造を含めた9社が加盟しているクラフトサケブリュワリー協会。同協会が定義するクラフトサケは、「日本酒(清酒)の製造技術をベースとして米を原料としながら、従来の日本酒では法的に採用できないプロセスを取り入れた」酒のこと。例えば、米と米麹にフルーツやハーブ、スパイスなどを加えて一緒に発酵させるなど、自由で多様な味わいをつくるというようなものだ。酒税法上では「清酒」ではなく「その他の醸造酒」などに区分される。

ジューシーで複雑な果実味と清涼感

『ホップとミカンとミント』は、ぷくぷく醸造が得意とする「ホップ」、LIBROMの定番である「ミント」、UNITED ARROWSのブランドカラーから連想した「ミカン」の3つの副原料とともに、福島と福岡の米をブレンドして発酵させている。

福岡県産のミカンは皮を除去せず、すり潰してから発酵させることで、ホップとともに高い香りと複雑さや若干の苦味をもたらしている。ミントは和薄荷を活用することで日本の夏らしい清涼感に。ホップ品種は柑橘感やハーバルな印象もあるVISTAとCITRAを選抜した。

麹は黄麹と白麹をブレンドし、バランスのよい甘みと酸味を演出。それぞれの原料の香りが華やかに絡み合い、あまずっぱくジューシーな風味がありつつ、発酵由来の発泡感とミントのクールさや、10%という低めのアルコール度数で、爽やかに味わうことができる。

花とたぬきとオレンジカラーを用いたラベル

ボトルのラベルは、ぷくぷく醸造のラベルを手掛ける福島県南相馬市在住のデザイナー西山里佳さん(marutt Inc.)が制作。LIBROMロゴの花、ぷくぷく醸造ロゴのたぬき、UNITED ARROWSブランドカラーのオレンジを組み合わせてデザイン。味わいのジューシーさと爽やかさのイメージを基調に、新しい未知の冒険をしていくようなクラフトサケの酒づくりをドット絵で表現している。

ドット絵のたぬきは、UNITED ARROWSとぷくぷく醸造のコラボレーショングッズであるロングTシャツや

キャップのモチーフにもなっている。これらは一般販売しておらず、ぷくぷく醸造が参加するイベントのみで限定販売される。

『ホップとミカンとミント』は、ユナイテッドアローズ原宿本店 1F UA BARや、全国のLIBROM、ぷくぷく醸造の取扱店(一部を除く)にて販売中。原料のそれぞれの香りが華やかに絡み合う、あまずっぱくジューシーで清涼感のある味わいを楽しんでみては。

ぷくぷく醸造Instagram：https://www.instagram.com/pukupukubrewing
LIBROM Instagram：https://www.instagram.com/lib.rom
UNITED ARROW BOTTLE SHOP Instagram：https://www.instagram.com/ua_bottle_shop

(山本えり)