京都府京都市で400年以上続く木綿商「永楽屋」は、ピカソや藤田嗣治などが、1900年代前半に2つのバレエ団のために手掛けたアートワークを用いた手ぬぐいの新ブランド「Diaghilev & Maré(ディアギレフ&マレ)」をローンチ。40種類以上の手ぬぐいを、専門ショップと公式オンラインショップにて販売開始した。
バレエ史を変えた2つのバレエ団
「Diaghilev & Maré」は、1900年代前半のバレエ団「バレエ・リュス」を率いたセルジュ・ド・ディアギレフと、「バレエ・スエドワ」を率いたロルフ・ド・マレの名を冠する手ぬぐいブランドだ。
「バレエ・リュス」は、ロシア人貴族、セルジュ・ド・ディアギレフ(1872~1929)が創設したバレエ団。ピカソやローランサンも美術や衣裳デザインに携わるなど、舞台芸術に当時の名だたる芸術家を採用し、バレエ史に革命を起こした。
「バレエ・スエドワ」は、スウェーデン貴族のロルフ・ド・マレ(1888~1964)が創設したバレエ団で、「バレエ・リュス」最大のライバル。5年間の短い活動期間ながら、革新的な作品を次々と送り出し、ジャン・コクトーや藤田嗣治などが舞台芸術に参加した。
芸術家手がけた舞台芸術を手ぬぐいに
「Diaghilev & Maré」では、この2つのバレエ団のために、パブロ・ピカソ、藤田嗣治、マリー・ローランサン、ジャン・コクトーなどが手掛けた、衣裳デザインや公演プログラムを手ぬぐいとしてよみがえらせた。
バレエの原点ともいうべき二人のバレエ・カンパニー創設者の活動と舞台芸術作品に敬意を払い、「バレエ・リュス」と「バレエ・スエドワ」を新たに図案化した手ぬぐいを制作している。いずれも、素材は綿100%、サイズ約91cm×38cmの日本製。
名だたる芸術家の作品がラインアップ
「パブロ・ピカソ、バレエ・リュス公式プログラム、1917年表紙」8,800円(税込)は、ピカソが初めて美術と衣裳をデザインした「バレエ・リュス」の公演『パラード』の公式プログラムの表紙を手ぬぐいにしている。
「パブロ・ピカソ『三角帽子』衣裳デザイン」8,800円(税込)は、ピカソが「バレエ・リュス」のために手掛けた演目『三角帽子』の衣裳デザイン。
「藤田嗣治自画像、バレエ・スエドワ公式プログラムより」5,500円(税込)は、「バレエ・スエドワ」公式プログラムに描かれた藤田の自画像。
「ジョルジュ・バルビエ画集『カルサヴィナ』より『カルナヴァル』」6,600円(税込)は、イラストレーターのジョルジュ・バルビエによるバレエ・リュスの人気作品。
「ジャン・コクトーによるバレエ・リュスポスター・デザイン『薔薇の精』の「薔薇の精」」6,600円(税込)は、コクトーが初めて「バレエ・リュス」のためにデザインした演目『薔薇の精』の「薔薇の精」を描いたもの。対となる「少女」のポスターもデザインした。
「マリー・ローランサン『牝鹿』前幕デザイン」8,800円(税込)は、ローランサンが手掛けた唯一の「バレエ・リュス」作品だ。
「Diaghilev & Maré」の手ぬぐいを手に入れて、名だたる芸術家による衣裳デザインや公演プログラムをデザインした作品を楽しんてみては。
■Diaghilev & Maré
住所:京都府京都市中京区室町通三条上ル役行者町368 細辻伊兵衛美術館2階
営業時間:10時〜19時
休業日:年中無休
オンラインショップ:https://www.diaghilevmare.com
永楽屋公式サイト:https://www.eirakuya.jp
(山本えり)