T.A.R.Pは、過疎化と空き家の増加が進む長野県北佐久郡立科町にて、町内の空き物件の活用促進と関係人口構築を図るため、「立科エリアリレーションプロジェクト」を発足。
今回、地域複合交流拠点「アツマルセンター立科」と、宿泊可能なカフェ&工房「bake&soup yum-yum」の2つの施設の開設を目指して、クラウドファンディングによる資金調達を開始した。
このプロジェクトは、8月17日(土)~9月29日(日)の期間限定でCAMPFIREにて実施中。目標金額は200万円となっている。
T.A.R.Pについて
T.A.R.Pは、2020年に横浜から立科町の「移住定住促進担当」の地域おこし協力隊として移住し活動をしていた永田賢一郎氏が、協力隊の退任後に立ち上げた会社。
会社名のT.A.R.Pという名前は、Tateshina Area Relation Platform(立科エリアリレーションプラットフォーム)の頭文字を繋いだ言葉で、地域内、地域間同士の関係(リレーション)づくりを構築していくことを目指している。
呼び名は「タープ」で、キャンプ道具タープも意味している。みなで四方から紐を引っ張って居場所をつくるタープのように、いろいろな地域と立科町を紐づけて、より多くの人が町と関われるきっかけを作れたらという思いで活動をしている。
過疎化が進む地域の空き家を活用して拠点づくり
長野県北佐久郡には、軽井沢町、御代田町、立科町の3つの町がある。その中で、立科町は唯一過疎指定されている地域であり、人口も6,700人ほどの小さな町だ。蓼科山の麓にあり観光資源も豊富にあるが、知名度も低く、人口も年々減少の一途を辿っている。
首都圏からのアクセスも悪くなく、自然環境も豊かな立地であることを活かし、立科町は町内外、全国から多くの人に町に関わってもらうことが求められている。
立科町で空き家の活用促進や移住促進を行っているT.A.R.Pでは、全国の地域の人が様々な形で立科町と関わりが持てる環境を作るため、町中の空き家を活用して面的な地域拠点づくりを行う「立科エリアリレーションプロジェクト」を開始した。
地域複合交流拠点と泊まれるカフェを整備
「立科エリアリレーションプロジェクト」の活動として、今回、立科町内の2つの空き物件を対象とした拠点整備を行う。
一つは商店街の「空き店舗」を活用した地域複合交流拠点「アツマルセンター立科」。ここには、町の中心地での滞在体験を促すための宿泊施設と、地域の新たな担い手創出のためのシェアキッチン、地元の人々に向けた書店や物販、そして町外からの出張出店を迎えるポップアップショップという機能が入る。町内の事業者である三矢工業と共同でのプロジェクトとなる。
そしてもう一つは、町内で最も増加している「空き家」を活用した泊まれるカフェ「bake&soup yum-yum」の整備。空き家の活用促進の一貫として、賃貸空き家の事業活用のモデルケースになることを目指し、宿泊機能付きのカフェとして整備する。こちらは地域おこし協力隊の活動から実店舗に発展したプロジェクトになる。
この2つの空き物件活用を同時に行うことで、立科町における面的な地域拠点づくりを促進していくことを目指しており、その整備資金の調達としてクラウドファンディングを行うこととなった。
クラウドファンディングのリターン・特典
クラウドファンディング支援者には、「アツマルセンター立科」のオリジナルグッズのほか、シェアキッチンやポップアップスペースの利用券、施設で使える買い物チケットや立科町の特産品の詰め合わせなどを用意している。
立科町に行くことが難しい人にも、興味があるものの訪れるきっかけがなかった人にも、立科町周辺に縁がある人にも関わってもらいやすいメニューを揃えている。
T.A.R.P代表の永田賢一郎氏は、「今回のクラウドファンディングは立科町エリアリレーションプロジェクトを今後展開していくにあたり、重要な一歩となります。まだまだ知名度も低く、初めて立科町の存在を知った方も多いかと思いますが、非常に可能性に満ちた地域だと感じてます。一人でも多くの方の目に留まり、立科町のことを知って頂けたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします」とコメントしている。
立科町の活性化に繋がる地域拠点づくりプロジェクトを支援してみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:長野立科町と全国をつなぐ場所づくり。アツマレ!立科エリアリレーションプロジェクト
(佐藤 ひより)