京都府京都市にて1926年創業の甘納豆専門店「斗六屋」は、種菓子ブランド「SHUKA」より“種”の個性をうつしたシロップ「SHUKA syrup(シュカシロップ)」を、8月17日(土)に店頭とオンラインショップにて発売した。
甘納豆を進化させた種菓子ブランド
「SHUKA」は、甘納豆専門店「斗六屋」初代が掲げた“都名物”たる甘納豆を進化させ、当代が2022年10月に立ち上げた、古くて新しい種菓子ブランド。
「種を愉しむ」をコンセプトに、豆やナッツを総称した意味での“種”の個性を活かした菓子を創作。“種を食べる”という体験を通し、種の面白さや素晴らしさ、美しさを伝えることによって、すべての食べ物の源である“種”の価値を高めることを事業の目的としている。
現在は、毎月16日「斗六の日」にのみ斗六屋の甘納豆を製造し、斗六屋オンラインショップとSHUKA本店内にて数量限定で販売している。
種の個性をうつしたサステナブルシロップ
甘納豆づくりで用いられる古来の食品保存技術「砂糖漬け」では、製造工程でできるシロップは廃棄されることが多かった。SHUKAは、この砂糖漬け技術を継承しつつ、従来の豆類だけでなくナッツ類を新たに取り入れ、種と糖だけを使ってシンプルな種菓子を創作している。
この製造過程において生じるシロップは、素材を3日ほど漬け込むことにより、それぞれの“種”のエキスがしみ出たオリジナルシロップとなる。従来の甘納豆のものとは異なる、種の個性を愉しめるサステナブルなシロップとして商品化した。
種に合わせて砂糖の種類をセレクト
SHUKAでは「自然の恵みに手を添える」という哲学のもと、種の個性を第一に、漬け込む種によって合わせる砂糖を職人がセレクト。例えば、色の淡い斗六豆やピスタチオには国産のてん菜から作られた白砂糖を合わせ、カカオには有機ココナッツシュガー(ココナッツの花の蜜)を合わせ、カカオ本来のフルーティーさを活かしている。
選べる種の個性で多様な愉しみ方を提案
「SHUKA syrup」は、それぞれに異なる愉しみ方がある、6種の定番が用意されている。
「斗六豆(とうろくまめ)」1500円(税込)は、斗六豆と呼ばれる北海道産白花豆の風味を感じる上品で優しい和のシロップ。北海道産てん菜糖を使用。
「瑞穂大納言小豆」1500円(税込)は、京丹波町旧瑞穂地区でのみ栽培される在来小豆「瑞穂大納言」に種子島産サトウキビの原料糖を合わせた王道の和シロップ。
「丹波黒豆」1700円(税込)は、丹波名産の有機黒大豆に種子島産サトウキビの原料糖を合わせ、豆のコクや旨みを移した滋味深い和シロップ。
「カシューナッツ」1700円(税込)は、インドネシア産カシューナッツと種子島産サトウキビの原料糖を合わせた、程良くナッツの風味とコクを感じられるシロップ。
「ピスタチオ」1900円(税込)は、ナッツの女王ともいわれるピスタチオの、特に色鮮やかで若い“スーパーグリーン”と呼ばれるものだけを、てん菜糖に漬け込んだ軽やかなシロップ。
「カカオ」1900円(税込)は、京都のクラフトチョコレート「Dari K」のインドネシア産カカオ豆を有機ココナッツシュガーに漬け込んだ、カカオの発酵感と程良い酸味が特徴のシロップ。
本店オリジナルドリンク「ライスオレ」
SHUKA本店のイートインでは、シロップを使用したオリジナルドリンク「ライスオレ」600円(税込)を提供。京都のソーシャルベンチャー「坂ノ途中」のコーヒー部門「海ノ向こうコーヒー」の、アジアを中心とするスペシャルティコーヒーに、イタリア産有機ライスミルクを合わせている。
甘み付けには「SHUKA syrup」6種類から好きなものをセレクト可能。アレルゲンフリーで、誰でも一緒に愉しめるのもポイントだ。
シロップを使用したメニューを提供する店舗
また、「SHUKA syrup」を一緒にアップサイクルしている店舗もある。
地球に優しく持続可能な地域社会をかなえる京都のミックスジュース専門店「CORNER MIX(コーナーミックス)」。てん菜糖の優しい甘さとピスタチオのコクを味わえる一杯「SHUKA MIX -ピスタチオソイミックス」660円(税込)を提供。
いつでも出来立ての新茶が飲める喫茶と製茶場を併設した日本茶専門店「売茶中村(バイサナカムラ)」。夏季限定で提供される、香りとコクがある「瑞穂大納言かき氷」1500円(税込)は、急須で淹れた香り高い煎茶を引き立てる味わい。
種と糖だけで作られたシンプルな「SHUKA syrup」を味わって、種の個性を楽しんでみては。
斗六屋 URL:https://www.torokuya.shop/
SHUKA URL:https://shuka-kyoto.jp
◾️SHUKA本店
住所:京都府京都市中京区壬生西大竹町3-1
(山本えり)