大分と熊本を結ぶ「やまなみハイウェイ」が令和6年10月に全線開通60周年を迎えることを記念し、様々なイベントが行われる。
やまなみハイウェイ60年の歴史
やまなみハイウェイは、別府の観光開発に尽力した油屋熊八が1921(昭和2)年に構想した「九州大国立公園実現提唱」が原点とされる。
1931年に大分、熊本、長崎の知事らによって「九州横断国際遊覧大幹線」が決定したが、戦時体制で手つかずとなり、48年にようやく横断道路建設期成同盟を結成。51年より別府国際観光港から道路改修が始まった。55年頃から国への働きかけが行われ、63年に由布院町から水分峠間が完成。64年6月に部分開通し、10月に有料道路の別府阿蘇道路として開通式が行われた。
現在では、美しい風景を楽しみながらドライブやツーリングができる道を紹介する「日本百名道2020」にも選出されるほど、全国的に人気なドライブ・ツーリングコースとなっている。また、サイクリングコースとしても人気を博している。
100年先の未来へ向けての展示
やまなみハイウェイが10月に全線開通60周年を迎えるにあたり、展示やトークショーなど、様々なイベントが実施される。
10月1日(火)~12月15日(日)には、「やまなみハイウェイ 100年先の未来へ展」が大分県九重町の「シェルパくじゅうBASE」にて開催される。展示時間は10:00〜16:00。次の100年先のやまなみハイウェイの未来を創造し、大自然を守り、活かし、人がつながるように願いを込めて開催される。道の駅ゆふいんや道の駅阿蘇でも順次展示予定となっている。
アンケートに答えた人には、「やまなみハイウェイ60周年記念ステッカー」をプレゼント。閲覧無料なので、気軽に訪れてみよう。
一斉清掃活動&仲川希良さんトークショー
10月5日(土)には、「やまなみハイウェイ一斉清掃活動&仲川希良さんトークショー」を開催。
やまなみハイウェイ60周年を記念した60kmの清掃活動は、9:00に集合場所に集合し、12:00まで清掃を行う。軍手やごみ袋などは用意されるので、飲み物や暑さ対策グッズを持参して参加しよう。参加費は無料。小雨決行・荒天中止。催行判断は10月3日(木)17:00に行われ、道守大分会議、道の駅阿蘇ホームぺージに掲載される。
清掃活動には、モデルとして活躍する仲川希良さんも一部参加し、清掃活動後にはトークショーも開催。モデルとして活躍する一方、アウトドア分野でも長年活動を続けている仲川さんが、大好きな山について語る。仲川さんは、登山が趣味で、フィールドナビゲーターとしても活動しており、2018年には「山でお泊まり手帳」を発売した。トークショーでは、これまでに訪れた山や撮影の裏話など、ここだけでしか聞けない話も聞くことができる。
仲川希良さんのトークショーは、九重観光ホテルに13:30集合、14:40終了予定。定員は100名。なお、トークショーは一斉清掃活動が中止の場合でも開催する。
どちらも参加には申し込みが必要。詳細はイベントページをチェックしてみて。
やまなみハイウェイの魅力を体感できるバスツアー
やまなみハイウェイの魅力を丸ごと体感できる、やまなみハイウェイ60周年「旅する絶景ロード」日帰りバスツアーも開催する。11月16日(土)・17(日)・23日(土)の集合場所は熊本駅(6:45集合、18:45帰着)/阿蘇駅(8:30集合、17:00帰着)、11月24日(日)・12月1日(日)は道の駅ゆふいん(9:30集合、17:00帰着)となっている。募集定員は各日20名で、マイクロバス1台で運行する。
体験として「野外劇場TAOの丘」にて「天空の舞台LIVE」を45分間観劇する。雨や風により野外劇場でのLIVEの実施が危険と判断した場合は、野外劇場でのLIVEは中止となり、室内にて演奏する。昼食として「くじゅう野の花の郷 九重だんご汁御膳(予定)」が用意される。
参加費は大人6,200円、小中高生2,200円、未就学児で昼食不要の人は700円。未就学児で昼食が必要な人は、小中高生で申し込みを。詳細は、イベントページで確認できる。
やまなみハイウェイ60周年記念イベントに参加して、やまなみハイウェイの魅力を存分に体感してみては。
イベントページ:https://renzan.net/mag/archives/1201
道守大分会議HP:https://michimori.org/
道の駅阿蘇HP:https://www.aso-denku.jp/
■シェルパくじゅうBASE
住所:大分県玖珠郡九重町大字田野260-7
営業時間:4~11月 9:00~17:00 火曜休/12~3月 10:00~16:00 火・木曜休
(山本えり)