北海道今金町は、「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクが提供する、クラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング(以下、GCF)」で、今金町美利河(ピリカ)地区にあるピリカスキー場の設備改修を目的としたプロジェクトを開始した。
実施期間は、10月11日(金)~2025年1月8日(水)で、目標寄付金額は800万円だ。なお、募集期間は、延長する場合がある。
課題や寄付金の用途などを提示して寄付を募る「GCF」
「GCF」は、2013年9月にトラストバンクが提供したクラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み。自治体がプロジェクトオーナーとなり、地域課題に対する具体的な解決策、必要な寄付金と使い道、寄付金を集める期間などを提示して、共感を得ることで資金を調達する。
この仕組みにより、寄付者は地域課題を知るきっかけを得るとともに、より具体的な寄付金の使い道を選択することが可能。また、プロジェクトを応援する気持ちで寄付するため、地域に継続して関心を持つことにつながり、地域のファン創出、関係・交流人口を増やす効果も期待される。
「GCF」でのプロジェクト数や活用自治体数は年々増加しており、2024年4月時点で寄付総額176億円を突破し、約2,660プロジェクトが実施されたそう。なお、「2019年度グッドデザイン賞」を受賞している。
北海道今金町の魅力と課題
北海道今金町は、明治30年に瀬棚村(現:せたな町)から分村して「利別村」として自治制を施行して以来、道南圏随一の「農業のまち」として発展。特産品「今金男しゃく」は、まち随一のブランドだ。また、堤体長日本一のピリカダム、水質が良好な河川の後志利別川など観光資源が多いのも魅力だろう。
そんな今金町のピリカ地区にある温泉宿泊観光施設「クアプラザピリカ」は、施設完成から30年以上が経過。以前、温泉施設老朽化に伴う修繕を目的としたプロジェクトを実施したが、ピリカには他にもさまざまな課題があるのだそう。
中でも特に深刻なのが「ピリカスキー場」が抱える課題。スキー場を整備する機械に老朽化の影響が出てきているという。ゲレンデを圧雪して整備する「圧雪車」は、今金町のスキー場には最低でも2台はないといけないと言われているが、現状は1台しか稼働していないのだそう。
「圧雪車」を導入するにも数千万円、修繕するにも数百万円と修繕費がかかる。この課題を改善するために、そしてより快適なスキー場利用をしてもらうために、今回のプロジェクトを開始。集まった寄附金は、老朽化する圧雪車の修繕とスキー場の環境整備のために活用される。
返礼品紹介
返礼品として、クアプラザピリカに関する品や、今金町を代表する品を用意した。
例えば、5,000円以上の寄付で届く「原木栽培 生椎茸約900g」、9,000円以上の寄付で届く「今金男しゃく(LMサイズ)約10kg」「今金男爵フレンチフライ 1.6kg(800g×2袋)」「北海道今金の米焼酎」「小川食品自慢の生ラーメン食べ比べ8食セット」、21,000円以上の寄付で届く「Earth キャンドル」、38,000円以上の寄付で届く「HOTELいまかね 1泊2食付宿泊券 1名様分」などがある。
今金町 町長の中島光弘氏は、「このGCFから、皆様には今金町にある課題を知っていただき、町としては地域活性化の実現の可能性を見つけ、町民の想いを叶えていきたいと思います(一部抜粋)」とコメントした。
このプロジェクトを支援し、今金町の課題解決に貢献してみては。
ふるさとチョイスGCF:https://www.furusato-tax.jp/gcf/?header
プロジェクト名:道南随一のパウダースノー聖地を守りたい!【道南ピリカの再興を目指したまちおこしプロジェクト第2弾】
※ガバメントクラウドファンディングおよびGCFは、株式会社トラストバンクの登録商標です
(Higuchi)