11月15日(金)~17日(日)の3日間、大分県竹田市にて、第25回たけた竹灯籠「竹楽」が開催される。
里山の“100年”先を見つめた取り組み
大分県竹田市は、山林が総面積の65%を占め、そのうち、竹林面積が1,030haもある地域。2万本の竹灯籠を作るのに必要なモウソウ竹の面積は約4haとわずかだが、100年もの長い年月をかけて保全の伐竹作業を継続し、この運動の輪が広がることを願いに込めて、竹灯籠に灯をともし続けている。
そんな竹灯籠を活用した、里山保全竹活用百人会と竹田市が主催するイベント「竹楽」も、今年で25回目の開催。「竹楽」は、里山の保全と資源の新たな活用をテーマに、里山の“100年”先を見つめた、町をあげての取り組みだ。
「竹楽」では、これまでに様々な分野で取り組みが進んでおり、そのひとつが、循環再生的構造(ゼロエミッション)の再生。竹灯籠は、灯籠としての役割を終えると、竹炭や堆肥にしてムダなく資源として再利用され、竹楽関連商品による収益は、里山トラスト(信託)として「里山保全百年計画」に利用される。
竹田市は、この循環構造を経済再生モデルとして、環境問題と経済の両立を目指しているという。
竹田の城下町を彩る見どころをチェック!
「竹楽」では、晩秋の夜に竹田の城下町を彩る見どころが点在。特に、日暮れどきの美しさは格別だ。
十六羅漢の、愛染堂へと続く階段の灯籠と、右手に位置する十六体の羅漢像のシルエットは、「竹楽」を代表する景観。
十六羅漢から豊音寺沿いの小路を抜けると、楽聖・瀧廉太郎の旧宅である記念館へ。瀧廉太郎の旧宅から続く小さなメロディトンネルでは、名曲と共に、清楚な灯りを堪能しよう。
向丁白壁通りもお見逃しなく!この通りでは、灯籠の自然な灯りで優しく照らされる旧岡藩御殿医宅の蔵と白壁が、象徴的な歴史を感じさせてくれる。
昼から楽しめる企画もいろいろ
「竹楽」では、お昼から楽しめる企画もいろいろ!スローフード屋台村では、竹田生まれの“旨いもん”が大集合する。まちなか各店舗や、通り沿いの各出店ブースにも立ち寄ってみて。
豊音寺のメインステージでは、町を包む“静”と“動”、様々な音の出会いが。今年も風情ある豊音寺二重門のステージのほか、城下町各会場でイベントが開催される。
詳細は、当日配布されるイベント情報をチェックしよう。
チャッカマン持参で竹灯籠点火に参加しよう
また、初日の11月15日(金)15:30からは、十六羅漢広場にて、オープニングセレモニーを開催。その後16:00から、晩鐘を合図に竹灯籠に点火する。
“マイ・チャッカマン”を持参した人は、竹灯籠への点火に参加することができる。
期間中はシャトルバスが運行
「竹楽」では、開催期間中の16:00~21:30に、シャトルバスを運行。利用料金は1回につき、小中学生100円、高校生以上200円だ。
車で来場する人は、竹田市役所・竹田市総合運動公園・竹田中学校(土日限定)を駐車場として利用しよう。
風情豊かな竹田の城下町で約2万本の竹灯籠を灯し、幻想的な世界が広がる、第25回たけた竹灯籠「竹楽」に足を運んでみては。
■第25回たけた竹灯籠「竹楽」開催概要
期間:11月15日(金)~17日(日)
点灯時間:16:00~21:30(最終日は21:00まで)
イベントページ
佐藤ゆり
大分県別府市出身のライター。10年ぶりに地元へUターンし、改めて大分や九州の魅力を実感中。日々、温泉と猫に癒されています。