秋田県秋田市の「秋田公立美術大学」と「アーツセンターあきた」は、KDDIなどの協力を得て、秋田公立美術大学卒業生2名のNFTアート作品を秋田市ふるさと納税返礼品として12月17日(火)より提供する。
NFTアートとは
NFTアートは、NFT(非代替性トークン)と紐づけられたデジタルアートのこと。これまで容易に複製・改竄が可能だったデジタルアート作品に、ブロックチェーンを活用したNFTの技術を用い、絵画などと同様に唯一無二な作品として証明することが可能となった。
「新たな芸術領域の創造」を基本理念に開学
秋田公立美術大学は、「新たな芸術領域の創造」を基本理念に、昨年開学10周年を迎えた。10年の間に、新たな芸術領域の萌芽を感じさせる学生・卒業生による作品が生まれ始めており、それら作品の価値の保存や継承といったアーカイブの観点からNFTの可能性に注目しているという。
この事業を契機として、アート作品の価値の変化や保存と継承、新しい芸術表現の探求とその価値の定着までを長期的に考えるプロジェクトに、秋田公立美術大学の社会連携事業を担うアーツセンターあきたとともに取組んでいく。
卒業生2人の作品をNFT化
今回「秋田公立美大卒業生NFTアート作品の秋田市ふるさと納税返礼品提供事業」に出品するのは、秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻を2018年に卒業した真坂歩さんと、2023年に卒業した菅原果歩さんの2人。
真坂さんは「なまはげ」をモチーフとした真坂人形の3Dデータ、菅原さんは秋田で撮影した写真作品のデジタルデータをNFT化した。
真坂歩さん作の「なまはげ(赤)」「なまはげ(水色)」は限定各5点/各64,000円、
菅原果歩さん作の「Field Notes -01」「Field Notes -02」は限定各5点/各81,000円。秋田市ふるさと納税返礼品として12月17日(火)より提供される。
真坂さんは、在学中より自らの名前を冠した土人形「真坂人形」の制作をはじめ、伝統技法を主体としながら独自の遊びやゆるさによる世界観に魅了されるファンが増え続けている。
菅原さんは、中学生の頃から興味を持ち始めた野鳥を対象に、長期にわたってフィールドワークや撮影を行い、写真を主なメディアとして作品を制作している。
私的利用の範囲で作品の複製が可能
また、デジタルとリアルの双方向で作品体験の充実を図る試みとして、私的利用の範囲において作品の複製を可能とし、真坂さんの作品については3Dプリンターで出力してフィギュアにしたり、菅原さんの作品は印刷・額装するなど、購入者が各々にカスタマイズして作品を楽しむことを後押しする。
返礼品は、Web3サービスプラットフォーム「αU」のサービス「αU wallet」を通じて楽しむことができる。
「αU wallet」は、NFTや暗号資産の管理ができるウォレットで、Polygonブロックチェーン、Palette Chain、Oasysブロックチェーンに対応したNFTの管理と、暗号資産Polygon(POL、旧MATIC)、パレットトークン(PLT)、オアシス(OAS)の送金・入金が可能。バックアップ機能やフィルタリング機能により、はじめてNFTや暗号資産を取り扱う人でも安心して利用できる。
申込みは「ふるさとチョイス」「さとふる」などの各種ふるさと納税ポータルサイトにて受け付ける。
秋田市ふるさと納税返礼品として登場する秋田公立美大卒業生のNFTアート作品をチェックしてみては。
真坂人形HP:https://masakasyouten.jimdofree.com
菅原果歩Instagram:https://www.instagram.com/kahon_335
アーツセンターあきたHP:https://www.artscenter-akita.jp
(山本えり)