京都生まれ京都育ちのライターが、京都府京丹波町の情報をお届け。今回紹介するのは、丹波ワインが開催する「ワイナリーツアー」。葡萄畑やワイナリー見学、ワインの試飲が楽しめる「ワイナリーツアー」をチェックしてみて。
「京都の食文化に合うワインを創る」丹波ワイン
京丹波町の里山は、美しい山と水があり、大地の恵みがあり、風土と共にいきる人たちがいる。1979年創業の丹波ワインは、ワインを通じて、京丹波町の風土と日本の食文化を伝えている。
また、「京都の食文化に合うワインを創る」という経営理念に基づき、環境負荷を軽減しながらも、栽培や醸造においても常に創意工夫を行い、新しいことに挑戦し、和食との相性を突き詰めたワイン造りを目指してる。
美味しい葡萄を育む環境
丹波ワインでは、ワイナリーを取り巻く京丹波町の緑豊かな里山風景が、車の排気ガスや街での排水などから畑を隔絶し、純粋な葡萄を育んでいる。
21000坪という広大な敷地を持つ丹波ワインの中で、葡萄畑が占めるのは、厳選された85%の土地。
京丹波町一帯は古来より黒豆などの栽培が盛んなエリアで、黒ボク土が多く、栄養価に富み、透水性や保水性も大きいのが特徴だ。
さらにこの地域の気候の特徴として、昼夜の寒暖差が挙げられる。これが葡萄の糖度を上げるのに非常に有効といわれており、こうした京丹波町の環境が、美味しい葡萄を育んでいる。
葡萄畑へのこだわり
丹波ワインでは全て自社で苗木を作っており、最初から最後までこだわりに手を抜くことはない。
また、除草剤を一切使わない草生栽培を実施。葡萄を搾汁したあとの皮や種は、すべて有機肥料として土に還元し、自然循環農法を実践している。
収穫時期は、品種によって時期が早いもの、遅いものがあり、農園責任者は絶えず天気予報を見ながら、葡萄の糖度と酸度と旨味をチェック。最高のタイミングで収穫するには、雨風による影響を見定め予測する必要がある。
収穫はすべて手摘みで行っている。
京料理などの和食にあうワイン造り
丹波ワインの醸造上の特徴は、微妙な味わいの多い京料理などの和食にあわせるために、できる限り雑味の少ないワインを造っていること。
個性の強い品種をより濃く醸造するのではなく、料理とのバランスやワイン単体でのバランスも考え、葡萄のポテンシャルを十分に引き出すようなワイン造りを心掛けている。
「ワイナリーツアー」概要
丹波ワインの「ワイナリーツアー」は、土日祝日の10:30〜と14:00〜、2回実施している。所要時間は約60分だ。
料金は一人1,500円(2024年12月現在)で、3種のテイスティング代と消費税込み。テイスティングなしの場合は1,000円(2024年12月現在)で、希望者にはノンアルコール1杯をサービス。小学生以下は無料で、中学生以上は大人料金となる。京丹波町民は、免許証などの在住証明を提示すると無料になる。
申込は、3日前までに電話で予約するか、予約フォームから申し込みを。変更キャンセルの受付は、2日前までとなっている。なお、丹波ワインでは、団体ツアーバスなどの立ち寄りは受け入れしていない。
葡萄畑の見学では、季節に応じたぶどうの生育状況などの説明を受けることができる。ワイナリー見学は、仕込場→搾り機→瓶詰めライン→熟成庫の順に見学。最後に専用テイスティングバーにて、3つのワインを試飲することができる。試飲はワインの楽しみ方の説明付き。すべて専任スタッフが案内してくれる。
食事や買い物も楽しもう!
丹波ワインには、限定ワインやオリジナルワインが楽しめる「テイスティングサロン」、
葡萄畑を眺めながら、丹波ワインと地元食材が味わえるガーデンカフェテラス「ヴィンヤードグリル」や、
ワイナリーレストラン「duTamba」、
「和趣なワイン」生活を彩る小物や雑貨・器の数々を販売するショップも併設されている。
京丹波町の大地の恵みから生まれる丹波ワインを、「ワイナリーツアー」で堪能してみては。
■丹波ワイン
京都府船井郡京丹波町豊田鳥居野96
URL:https://www.tambawine.co.jp
yukari
京都生まれ京都育ちのライター。趣味はグルメ探索、旅行。