茨城県桜川市にある、つくばチョウザメ産業は、農家の新たな収入源を提案できるよう、地域経済の活性化を目指す「霞ヶ浦キャビア」の養殖・販売を行っている。
同社は、この取り組みをさらに加速させるため、2024年12月26日(木)〜1月31日(金)の期間、「CAMPFIRE」にて支援を募るプロジェクトを実施中。同プロジェクトを通じて、農家の副業としての可能性を広げ、地域を未来へつなぐ新しい道を模索していく。
「霞ヶ浦キャビア」の味わい
「霞ヶ浦キャビア」は、茨城県の筑波山の伏流水を活用して育てた高品質なチョウザメの卵を使用し、フレンチの名店「Chez Inno(シェ・イノ)」の古賀純二総料理長監修のもと完成した国産キャビア。その味わいは、シェフやグルメな人々から高い評価を得ているそう。
市場に出回る一般的な輸入キャビアは、長期保存できるようにするため、塩分濃度が7〜10%と高め。一方「霞ヶ浦キャビア」は、キャビア本来の風味を楽しんでもらうため、塩分濃度2.5%以下で熟成する。そのため、キャビアのうまみ、食感、舌触りが楽しめる、やわらかな味わいに仕上がる。
農業と地域の未来を守る「霞ヶ浦キャビア」
桜川市は、「西の吉野、東の桜川」と称されるほど、古くから桜の名所として親しまれてきた。しかし近年、農家の高齢化や後継者不足が進み、この美しい田園風景が失われる危機に直面しているという。
つくばチョウザメ産業の先代・酒井幸宏さんは、農業と地域の未来を守るため、休耕地の活用や農家の副収入源としてのチョウザメ養殖に取り組んできた。そのなかで、茨城県の地域資源を活かして誕生した「霞ヶ浦キャビア」は、地方創生のシンボルとも言えるブランドだ。
また同社は、キャビアだけでなく、養殖水を再利用したアクアポニックス(無農薬野菜の水耕栽培)や、チョウザメの肉を活用した高タンパク食品の開発にも注力。持続可能な農業を通じて、地域経済を多角的に支える仕組みを構築している。
クラファン実施の背景
2010年につくば市で始まったチョウザメ養殖の挑戦は、東日本大震災、コロナ禍での販路の縮小など、幾多の困難に直面。これらを乗り越え、2023年には茨城県ブランド「霞ヶ浦キャビア」として新たな一歩を踏み出した。
ところが、さらなる飛躍を目指していた2024年3月、桜川市で約3時間半にわたる停電が発生。水槽への酸素供給が停止した結果、約1,500尾ものチョウザメが死亡し、被害総額は約790万円にのぼったそう。
つくばチョウザメ産業は、このような災害への備えとして、非常用電気設備を設置し、安定した生産体制を整えることが急務と考えた。しかし、そのための費用約500万円の調達が大きな課題となっている。そこでこのたび、CAMPFIREでのプロジェクトを開始した。
リターンをチェック!
CAMPFIREでのリターンの一部を紹介しよう。
極上キャビアを家庭で味わえる「『霞ヶ浦キャビア』お試し10g」は、6,500円の支援で入手可能。「チョウザメオーナー」150,000円は、約1年後に卵を持った状態で一尾まるごと届くリターンだ。
このほか、親子(大人2人・小人2人)でふれあい体験ができる「養殖場見学+古民家ランチ+キャビア等のお土産付き」20,000円・25,000円も用意。小学生以下はチョウザメと触れ合える。
農業と地域の未来を守る「霞ヶ浦キャビア」の挑戦を支援してみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:茨城・桜川市から発信!「霞ヶ浦キャビア」で日本一のキャビア生産地を目指す挑戦
■つくばチョウザメ産業
ECサイト:https://www.caviar-no-sato.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tsukubasturgeon/
(Higuchi)