
山口県防府市にある「山頭火ふるさと館」では、5月1日(金)よりスマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」の運用を開始した。
種田山頭火の故郷にある文学館
「山頭火ふるさと館」は、自由律俳句の代表的俳人・種田山頭火の故郷である山口県防府市にある。2017年10月に開館した。「山頭火をうたい、山頭火にしたしみ、山頭火をつたえる」をテーマに、山頭火の顕彰や継承を行う文学館施設として親しまれている。
投稿雑誌や句集などの実物資料のほか、日記や鉄鉢といったレプリカ資料も充実しており、種田山頭火の生涯を資料とともに辿る常設展示に加えて、さまざまな切り口から山頭火の魅力を伝える企画展を年に3回ほど開催している。
「ポケット学芸員」導入の背景
文学館である「山頭火ふるさと館」は、実物資料のほか文字資料が充実していることが特徴だ。個人作家の記念館では、その生涯と多様な展示物の内容理解を促すために、資料そのものだけでなく解説の工夫が欠かせないが、パネルの掲出などにはスペース的にも限りがある。そこで、来館者サービス向上の一助となるサービスとして、「ポケット学芸員」のシステム導入を検討していた。
「ポケット学芸員」は、早稲田システム開発が開発。クラウド型収蔵品管理システム「I.B.MUSEUM SaaS」の付帯アプリだ。
「ポケット学芸員」により、専用の機器を導入することなく、またシステムのユーザであれば追加コストを強いられることなく、展示ガイドサービスの展開が可能になる。多言語に対応し、コンテンツの種類や登録数に制限がないほか、国内博物館で多数採用されているガイドアプリとして文学館でも複数の導入実績を持つことなどが評価され、導入に至ったという。
博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組み
「ポケット学芸員」は、スマートフォンを利用して展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリ。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使える点が特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用できる。
ガイド内容は、それぞれの博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みを採用。館によってテキスト画面だけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報が配信されている。
「山頭火ふるさと館」では、五・七・五に縛られることのない自由律俳句の代名詞でもある山頭火の代表作を紹介するコンテンツが配信されている。その句を声で聴くことは、定型に囚われない独特のリズムの中に刻まれた彼の息遣いを追体験する行為ともなり、文字で追う以上に深くその世界観を味わえるため、来館者からも好評を博しているそうだ。
「山頭火ふるさと館」で「ポケット学芸員」を活用し、種田山頭火の世界観に没頭してみてはいかが。
■山頭火ふるさと館
住所:山口県防府市宮市町5番13号
HP:https://hofu-santoka.jp
ポケット学芸員HP:http://welcome.mapps.ne.jp/pocket
ポケット学芸員Facebook:https://www.facebook.com/pocketcurator/?fref=ts
(ASANO)