
東京都豊島区目白エリアを拠点とするおくりもの・ギフトショップ「threaF(スリーフ)」では、6月11日(木)・18日(木)、中学校の修学旅行プログラムの一環として生徒の企業訪問を受け入れている。
全国25校の中学生が参加する広がり
今回のプログラムを企画・仲介するのは、文部科学省のキャリア教育指針に基づきキャリア学習支援を手がけるミューズ(アイディアティプス)だ。6月実施分だけで全国25校・兵庫・宮城・滋賀・愛知・岡山・茨城など、多様な地域の中学生が参加を予定。「地域の個人商店」を学びの場として選ぶ動きが全国的な広がりを見せている。
訪問校は、6月11日(木)が関市立旭ヶ丘中学校、6月18日(木)が市原市立辰巳台中学校。所要時間は、学校のスケジュールに合わせての調整となり、60〜90分だ。プログラム内容は企業紹介・仕事や商品セレクトの説明・質疑応答・まとめで構成される。
個店が選ばれた理由
「threaF」は、従業員数名のギフトショップ。大企業でも有名観光施設でもない中で、学校側から指名を受け訪問先として選ばれたという。その理由には、現代のキャリア教育が抱える課題への本質的な答えがある。
修学旅行・職場体験での訪問先として、大企業・行政施設ではなく地域の小規模小売店がキャリア教育の正式な「訪問先」として選ばれるケースは、全国的にまだ前例が多くはない。ミューズが仲介するプログラムでは、「threaF」は「小売業・ギフト業種」の先行受入事例として位置づけられている。
「threaF」が今回の受け入れを通じて示すのは、「有名企業でなくても、想いを語れる仕事があれば、次世代の学びの場になれる」という可能性を示す取り組みだ。
今のキャリア教育では、受け皿不足が懸念されており、大企業に集中する訪問先を地域の多様な事業者へ広げることが必要とされつつある。
文部科学省が推進するキャリア教育では、「実社会での多様な仕事体験」が求められているが、受け入れ先は大企業・公的機関に偏りがち。「地域で生きる個店」が担う場面はほとんどないという。
「threaF」が小規模小売店として受け入れ先行事例となることは、豊島区の「地域共生・まちづくり」方針、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」とも合致している。行政・地域団体との連携の起点となりうる取り組みと位置づけられている。
「おくりもの」が仕事の本質を伝える

商品を選ぶこと、包むこと、誰かに贈ること、そのすべてに「人を想う」プロセスがある。生徒たちはおくりものを通じて、「仕事とは何か」「人とつながるとはどういうことか」を教科書とは全く異なる角度から学ぶ。
ギフトショップという業種は、一見すると「教育の場」として意外に思われるが「誰かのために選ぶ」という行為は、すべての仕事の本質と重なる。
「threaF」が生徒に伝えるのは、接客や商品知識だけでなく「他者を想像して選ぶこと」の意味だ。

そして、生徒が体験・学習する4つのテーマが設定されている。
1つ目は「地域の商店が担う社会的意義と存在」。「店がある」ことが地域コミュニティの拠点となり、住民の暮らしとつながりを支えている現実を体感できるだろう。
2つ目は「ギフトショップならではの仕事・職業観」。商品コンセプト、ディスプレイ、接客の背景にある働く意味を学んでいく。
3つ目は、「商品選びに込めたthreaFのこだわり」。なぜその商品を選ぶのか、プロの視点を通じて選ぶことの背景にある価値観に触れられる。
4つ目は「おくりものが生む人とのつながり」。ギフトという文化を通じて、感謝・コミュニケーション・人間関係について具体的に考えていく。
「threaF」の店長がコメント
「threaF」の店長は、「豊島区は『国際アート・カルチャー都市』構想のもと、地域の多様な事業者と行政・教育機関が連携する『共生のまちづくり』を推進しています。本プログラムはその方針に即し、区内の個店が地域資源として機能する具体的事例となると考えます。
生徒の皆様には今回の体験を通して、働くことの意義や自分が将来どんな仕事をしてみたいか考えるきっかけとなれば嬉しいです。」とコメントを寄せている。

「threaF」で実施される、中学生の企業訪問についてチェックしてみては。
■threaF
住所:東京都豊島区高田1-38-12 目白ガーデンハイツ
営業時間:月〜金 11:00〜15:00、16:00~20:00、土日祝 12:00〜19:00
定休日:毎週水曜日
公式サイト:https://threaf.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/threaf__official
(丸本チャ子)