安全保障・海外市場へ事業領域を拡大、衛星データをあらゆる産業の「当たり前」に。
株式会社Tellus Global(本社:東京都港区、代表取締役CEO:山崎秀人、以下「当社」)は、株式会社Tellusの経営陣によるマネジメント・バイアウト(MBO)に伴い、同社の事業を承継するとともに、アント・イノベーションズ1号投資事業有限責任組合をはじめとする複数の投資家を引受先とした第三者割当増資などにより、総額9億円超の資金調達を完了したことを発表します。
当社は、2026年2月に設立され、同年8月に株式会社Tellusから事業を承継しました。新たな経営体制のもと、「宇宙情報産業の創出、新たな挑戦へ。」をビジョンに掲げ、衛星データプラットフォームサービス(PaaS)を基盤とし、AIなどの新規技術と融合させることで、海外市場や安全保障という高成長領域へと事業を広げてまいります。
当社は本調達を通じて、日本発の自律的な衛星データ基盤の確立を目指します。

◆政府の研究開発から始まったTellus、MBOで次の成長フェーズへ
衛星データプラットフォーム「Tellus」は、2018年、「政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」という経済産業省の研究開発事業として始まりました。同事業をさくらインターネット株式会社が受託し、プラットフォームの開発・運用を開始して以来、官公庁、研究機関、民間企業など、幅広い利用者へ衛星データを提供し、その活用を推進してきました。その後、2024年に同事業はさくらインターネットの子会社「株式会社Tellus」として分社化され、事業基盤の拡大を進めてきました。
衛星データにクラウド基盤やAI技術などを掛け合わせ、新たな価値を生み出す宇宙ビジネスが本格的に広がる中、この「Tellus」の事業を独立した成長企業として加速させるべく、株式会社Tellusの経営陣が、さくらインターネットからの株式取得によるMBO(マネジメント・バイアウト)を実施しました。国の研究開発として築いた衛星データプラットフォーム基盤を土台に、自律的な事業体として次の成長フェーズへと踏み出します。
Tellus Globalは、政府機関から民間企業まで幅広い顧客に対し、衛星データをはじめとする宇宙データ、分析機能、計算機リソースなどを統合的に提供する「Platform as a Service(PaaS)」を基盤として、AI技術との統合にチャレンジします。
今回の資金調達により、事業拡大に伴う開発体制の強化をはじめ、既存サービスのアップデート、新規案件の獲得を進めます。あわせて、安全保障領域および海外市場における事業展開も見据え、さらなる成長に向けた取り組みを加速してまいります。
◆ 衛星データを、あらゆる産業の「当たり前」に。
日本の宇宙産業を、次の時代を支える基幹産業へ--。そのためにTellus Globalが取り組むのが、日本が世界に誇る衛星の製造などの「宇宙製造産業」の技術力に、データとソフトウェアの力を掛け合わせた「宇宙情報産業」の創出です。優れたハードウェアを“作る力”と、そこから得られるデータを“使いこなす力”。その両方がそろって初めて、日本の宇宙ビジネスは加速します。
今後、軌道上ではますます多くの衛星が運用され、その結果取得できる衛星データは爆発的に増加します。利用できる衛星データの増加とAI技術により、これまでは一部に限られていた「地球上の変化(インサイト)」の利活用を誰もが手軽に享受できる世界が間もなくやってきます。
このような時代の変化を捉え、当社は、二つのアプローチで事業を展開していきます。土台は、今後急増する衛星データの取得・加工・解析・提供を担うPaaS(プラットフォーム)事業を推進します。更に、大量の衛星データからAI技術で地球上のあらゆるインサイトを提供するサービスを、安全保障・海外事業といった新規市場に提供することで更なる成長を目指します。
衛星データ×AIで宇宙を地球上のあらゆる産業の“当たり前”にすることで、日本の宇宙情報産業を世界のトップランナーへと押し上げていきます。
◆ 第三者割当増資引受先
- アント・イノベーションズ1号投資事業有限責任組合(AIN1号)
- 三菱UFJキャピタル10号投資事業有限責任組合
- DEEPCORE3号投資事業有限責任組合
- DGDV Fund III E.L.P. Cayman(株式会社DG Daiwa Ventures)
- 株式会社Fusic
◆ 投資家のコメント
ain(アント・イノベーションズ株式会社) 代表取締役パートナー 水本 尚宏氏

この度AIN1号によるリード投資を通じて、Tellus GlobalのMBO支援をさせて頂いたことを大変光栄に思います。
私は2018年に3社の衛星スタートアップに投資をさせて頂きましたが、次の投資テーマとして必然的に衛星データの蓄積と利活用に強い興味を持っておりました。このため経産省の委託事業として、さくらインターネット様がTellusというサイトを公開した際から注目していました。
とはいえ、衛星画像の解析には高い専門性が求められるため、衛星データの利活用は容易ではありませんでした。その状況を大きく変えたのが、2022年に登場した生成AIです。衛星画像から解析結果を容易に得られるようになり、衛星データ活用のハードルが一気に下がりました。
今後は宇宙もデータ保有が、ビジネスを左右する時代になるでしょう。しかし、日本の衛星が取得したデータは海外クラウドサーバーに蓄積されているのが実態で、その解析も海外AIに依存しています。Tellus Globalは、そのような現状に官民連携で挑戦する会社です。
私にとっては実に7年越しの投資であり、AIN1号の第1号投資案件として、この挑戦をご一緒できることを大変嬉しく思います。Tellus Globalが日本の、将来的にはアジアを代表する宇宙データインフラ会社に成長することを期待しております。
三菱UFJキャピタル株式会社 執行役員 投資第三部長 西尾 祐一氏

Tellus Globalの経営チームが持つ宇宙ビジネスへの凄まじい熱量と、日本の宇宙産業を発展させるという長期的なビジョンに強く共感し、出資を決定致しました。
現在、世界の宇宙データビジネスはAI活用による高速化が急務となっております。日本の宇宙産業が国際競争で勝ち残るためには、Tellus Globalが構築するAI解析を備えた衛星データプラットフォームという強力なデジタル基盤が不可欠であると確信しております。
JAXA宇宙戦略基金への採択など、新時代のインフラを創り出す挑戦を、MUFGとして、また熱い伴走者として、資金・経営の両面から全力で支援して参ります。
株式会社ディープコア Senior Director 内藤 正也氏

Tellus Globalは、日本の宇宙産業がハードウェア中心の発展から、衛星データ利活用によるソリューション提供へと進化を遂げるうえで、その中核を担う存在です。
衛星データ基盤と計算機リソース、AIモデルの開発・検証環境までを国内クラウドで一貫して提供できることは、データ主権や安全保障への意識が高まる時代において、他社が容易に模倣できない強みです。
生成AIの進化により衛星データの利活用はあらゆる産業へと波及し、その拡大がさらなるデータ蓄積を生む好循環の中で、同社プラットフォームの価値は一層高まっていきます。
宇宙産業への深い知見と実行力を兼ね備えた経営チームのもと、官民連携の成功モデルとして宇宙情報産業の成長をけん引していくことに大いに期待し、DEEPCORE3号ファンドの1社目の投資先として、グローバルでの飛躍を全力で支援してまいります。
株式会社DG Daiwa Ventures プリンシパル 安藤 鉄平氏

この度、Tellus Globalの新たな船出をご一緒できることを大変嬉しく思います。
衛星の数が増え、取得できるデータが飛躍的に拡大する一方で、それらを社会や企業が実際の業務や意思決定に活用するための基盤は、まだ十分に整備されていません。Tellus Globalは、衛星・地理空間データを集約・加工し「使える状態」にすることで、このギャップを埋める重要な存在になると考えています。
また、山崎さんを中心に、宇宙・政策・官公庁との接点、衛星技術、事業開発、ファイナンス・IPOまで、異なる専門性を持つメンバーが揃った経営チームも大きな魅力です。
これまで官公庁・研究機関との取り組みで培ってきた知見を共通基盤へ蓄積し、AIによる解析・判断支援、安全保障、防災、さらには海外へと展開していくことを期待しています。Tellus Globalが、日本発の「宇宙情報産業」を代表する企業へ成長していくことを、DGDVとして全力でご支援させていただきます。
株式会社Fusic 代表取締役社長 納富 貞嘉氏

このたびTellus Globalの新たな船出に、事業会社として唯一出資させていただけることを大変光栄に思います。
当社はクラウドコンピューティングやAIなどの技術を活用し、宇宙産業関連ソフトウェア市場でのマーケットリーダーを目指しております。そうした取り組みを進める中で出会ったのが、Tellus Globalが掲げる「宇宙情報産業の創出、新たな挑戦へ。」というビジョンです。
衛星データという日本が持つ大きな資産を、誰もが使いこなせるインフラへと変えていくその挑戦に、強く共感しております。
事業会社として、単なる資本参加にとどまらず、当社が培ってきたクラウド・AI領域の技術と知見を持ち寄り、Tellus Globalとともに歩んでいきたいと考えています。
日本の宇宙産業を、次代を支える基幹産業へ。その実現に向けて、ともに取り組んでまいります。
◆ さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕氏よりコメント

さくらインターネットも立ち上げから関わってきたTellusが、一つの会社として成長し、今回、新たな経営体制のもとで次の一歩を踏み出すことを大変うれしく思います。
これまで積み重ねてきた技術と知見を生かし、新たな株主や仲間の皆さまとともに、日本の宇宙情報産業の発展をけん引する存在として、さらに大きく飛躍されることを願っています。
これからの挑戦を、心から応援しています。
◆ 株式会社Tellus Global 代表取締役CEO 山崎 秀人のコメント

この度、私たちのビジョンに共感いただいた投資家の皆様より、力強いご支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。また、事業の産声を上げた当時から支え、この新たな船出を後押ししてくださったさくらインターネット株式会社にも併せて御礼申し上げます 。
これまで日本の宇宙産業は、『製造業』を中心に発展し、世界に誇る高い技術力と成果を示して参りました。しかし今、世界の宇宙ビジネスはソフトウェアやデータとの融合により、急速な変革の時を迎えています。
私たちTellus Globalが目指すのは、『宇宙情報産業の創出』という新たな挑戦です。これまでの日本の強みであるハードウェア(宇宙製造産業)と、Tellusが推進するソフトウェア・データ(宇宙情報産業)を融合させ、日本の宇宙ビジネスを両輪で牽引していくこと。それこそが、私たちの果たすべきミッションです。
今回調達した資金は、衛星データプラットフォーム『Tellus』の機能強化、データ解析・AI技術の開発加速、そして多様な業界との共創を支える人材採用へと重点的に投資してまいります。
宇宙のデータを、地球上のあらゆる産業の『当たり前』のインフラへ。投資家の皆様、パートナー企業の皆様とともに、日本の宇宙ビジネスの新しい時代を切り拓いてまいります。
◆ 事業拡大に向けて採用を強化
Tellus Globalでは、今後の事業拡大に伴い、採用活動も積極的に展開していきます。現在は、CTO(最高技術責任者)などの役員ポジションやAIエンジニア、FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)など、幅広いポジションで採用を行っています。
「宇宙情報産業の創出、新たな挑戦へ。」に共感し、ともに宇宙産業の新たな基盤をつくっていただける方からのご応募をお待ちしています。
- 採用ページURL:https://www.wantedly.com/companies/tellusxdp
◆ 株式会社Tellus Globalについて
株式会社Tellus Globalは、「宇宙情報産業の創出、新たな挑戦へ。」をビジョンに掲げ、衛星データをはじめとする、宇宙データ、分析機能、計算機リソースなどを統合したプラットフォーム機能Platform as a Service(PaaS)を提供しています。
民間企業、官公庁・研究機関など幅広い顧客に対し、衛星データの保管・処理・解析・活用においてPaaSを提供するとともに、データを活用したデータソリューションを共に開発しています。
これまで、当社の基盤である衛星データプラットフォーム「Tellus」や、AIモデルの開発・検証環境「Tellus AI Playground」、法人向けクラウド型ワークスペース「Tellus Pro」などを展開してきました。「Tellus」では、政府・民間を含む45種類の衛星データおよび地上データを取り扱い、2026年7月末時点で登録ユーザー数は44,000名を突破しています。
また、オウンドメディア「宙畑(https://sorabatake.jp/)」を運営し、衛星データの活用事例や技術動向を発信することで、国内における衛星データの利活用促進にも取り組んでいます。
- 会社名: 株式会社Tellus Global/ Tellus Global Inc.
- 所在地: 東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル
- 代表取締役: 山崎 秀人
- コーポレートサイト: https://global.tellusxdp.com/
- 宙畑サイト:https://sorabatake.jp/