人材採用から人材定着へ。外国人スタッフ雇用に関する自社の現状を把握し、これから外国人定着の社内体制を整えていくために役立つ、日本人スタッフ向けの外国人定着度レベルチェックテストです。
企業内で外国人雇用を進める企業に対するコンサルティング事業を行う一方、日本人社員、また外国人社員に対するコミュケーション研修を専門に手掛ける内定ブリッジ株式会社(所在地:東京都千代田区九段南1-5―6、代表取締役:淺海一郎)は、外国人受け入れを進める企業における日本人スタッフのコミュニケーションスキルや、外国人の受け入れ、定着に関わる社内体制の現状を点検し測定するチェックテストの提供を、2019年3月20日(金)より正式に開始しました。
【背景】
外国人スタッフの人財採用が全国で進められる一方、入社後の外国人スタッフの定着が各社で課題となっています。外国人スタッフマネジメントのカギとなるのが、外国人と日本人、双方の社内コミュニケーションギャップから起きる、様々な「すれ違い」「違和感」の解消と、国籍に関わらず全社員が働きやすい社内体制の整備です。主に関東地方、中部地方の企業や大学、高校などの教職員(主に日本人)へ日本語コミュニケーション研修を提供している内定ブリッジ株式会社は、外国人社員のみならず、外国人受入や外国人マネジメントを担当しているスタッフ(主に日本人)向けのコミュニケーション研修やコンサルティングサービスを提供する中、日本人自身が気づかないうちに問題化している日本語コミュニケーションスキルや社内体制の不備が外国人社員の定着を阻害している多くの事例をふまえ、それらを個人レベルで測定するチェックテストの開発へと至りました。
【こんな企業におすすめ】
・すでに外国人スタッフを雇用しているが、外国人スタッフとのコミュニケーションやマネジメントで違和感やストレスがあり、現場のマネージャーが苦労している企業
・外国人スタッフが定着しない企業
・外国人スタッフが社内で孤立しがちな企業
・自社のどこを改善すれば外国人、日本人双方にとって働きやすい職場環境を構築できるのか知りたい企業
・外国人スタッフのマネジメントを得意とする自社スタッフを社内で把握し、人員配置の際の参考としたい企業
【製品・サービスの概要】
異文化コミュニケーションや外国人マネジメントの問題は、その多くが本人にとって「当たり前」で「意識していない」部分から生じます。本サービスでは、外国人スタッフの定着に深く関わる「異文化マインドセット」「日本語コミュニケーション」という2つの項目について、ご自身がお持ちの現在の意識やコミュニケーションスキルのレベルを測定します。さらにもう1つの項目「社内体制」では、本人の所属する機関が外国人受け入れに関してどの程度の体制を整えられているのか、その現状を分析します。
チェックテスト導入後、組織の課題を分析し、社内体制整備を進める際に、測定テストのデータが活用されることを想定。また、外国人スタッフのマネジメントを業務とする社内スタッフの人員配置を考える際にも、チェックテストのスコアを活用することができます。これらのスコアは外国人スタッフ雇用後の業務効率の改善や生産性の向上に大きく関わる部分となっており、ひいては中長期的に外国人スタッフの定着を考える上でもお役立て頂けます。
なお本テストは、全国約300社への提供実績がある弊社の研修「日本人のための「つながる日本語」コミュニケーション研修」と連動しているため、チェックテスト導入企業ごとのデータを分析したあと、その弱点に合わせた個社研修の実施が可能です。また年ごとなど、定期的に導入して頂くことで、外国人雇用を自社が進める過程の中で、日本人社員全体の意識変化を相対的に把握することも可能となっています。
【価格】
5,700円/1名様あたり(税別)
※個人帳票出力を含む
※10名様以上のお申し込みで1回30分の無料コンサルティングを実施(オンライン)
※1社20様以上のお申し込みで割引有
※コミュニケーション研修実施で割引有
<3つのチェック項目>
1: コミュニケーションを阻害する「文化ギャップ」や、文化的な「すれ違い」「違和感」が生まれたときの対処の際に必要となるマインドセットについて、本人の意識レベルを18項目に分けて測定します
外国人との豊富なオフィスコミュニケーション事例とその類型分析に基づき、社内で実際に起きやすいコミュニケーションギャップやマネジメントの失敗を防ぐために必要なマインドセットのレベルを測定します。なお本テストでは組織内での異文化コミュニケーションに関する個々人の現状の意識レベルを測定していますが、コミュニケーション研修の受講を挟んで再度同じ人物に測定を行った場合、全ての項目について本人の意識にポジティブな改善がみられる(過去の測定データにおいて統計学的に有意である)ことが明らかになっており、個々の性格や海外駐在経験の有無等を調べ数値化することが目的ではありません。
2:日本人が意識していない「日本語コミュニケーションの特性とリスク」をふまえ、外国人と日本語でコミュニケーションをとる際の日本語スキルレベルを20項目に分けて測定します
外国人スタッフのマネジメントを日本語で行う企業の場合、日本語のコミュニケーションスキルの程度は極めて重要な要素になります。日本語ネイティブの日本人は普段、日本語コミュニケーションの特性やそのリスクについて意識することはまずありません。しかし外国人を受け入れる日本人スタッフは「外国人にとってわかりやすい日本語表現」を選択しながらコミュニケーションを進めていく必要があります。指示、依頼、確認など、それぞれの組織で必要とされているコミュニケーション場面には、それぞれ再現性のある日本語スキルがあるものの、これらは国語教育の範囲ではないため、一般に日本人には知られていません。本項目では、これらのスキルに関する個々人のレベルを測定することができます。
3:日本人にとっての常識(労務、仕事の進め方、社会制度)をどの程度外国人スタッフに伝えているか、また外国人及び日本人スタッフのフォロー体制など、外国人マネジメントに関わる社内体制の現状を24項目に分けて測定します
外国人を企業に定着させにくくしている原因は、日本人スタッフの異文化マインドセットや日本語のコミュニケーションスキルだけではありません。日本人にとって「当たり前」すぎて「意識していない、言語化できていない」ことを外国人に伝えていないばかりに、潜在的に存在する文化ギャップを一層大きくしてしまっているという現状があります。それは、労務知識であり、日本の労働文化における基本的な価値観、常識、社会通念です。また、問題が起きたあとのフォロー体制や、問題を未然に防止する体制づくりも重要です。この項目では、外国人の定着や支援のための制度や仕組みのレベルを測定することで、自身が所属する機関がどの程度の体制を現状で整えているのか、客観的に把握することができます。